推薦作品:鬼太郎誕生:ゲゲゲの異聞奇譚 原作:原作:ゲゲゲの鬼太郎
▼物語これは今からおよそ七十年前のこと。銀行勤めの元兵士、『水木』はある晩、自身を自由人と名乗る男、『神谷』と出会う。出会った屋台で、水木自身が抱える怒りや今の自分が抱いている願いを聞いてもら... (全文表示)
▼物語これは今からおよそ七十年前のこと。銀行勤めの元兵士、『水木』はある晩、自身を自由人と名乗る男、『神谷』と出会う。出会った屋台で、水木自身が抱える怒りや今の自分が抱いている願いを聞いてもらったり、神谷がおせっかい焼きを発揮したりする中、二人は一緒に食べたり飲んだりしてそれなりに仲良くなる。その一晩だけの縁かと思いきや、とある理由から向かう事になった『哭倉村』行きの蒸気機関車の中で再会する二人。神谷にもまたその村へ向かう理由があると判明する中、突然現れた白髪の男、『ゲゲ郎』から二人に死相が出ていると言われる。そう告げた彼にもまた、哭倉村に向かう理由があった。自分の野望のために銀行からの密命をやり遂げるために来た、水木。自分にとって大切な人を探し出して一緒に帰るために来た、ゲゲ郎。自分が信頼できる人から聞いたある噂を確かめるために来た、神谷。動く理由がそれぞれ違う三人が哭倉村で再び出会う時、あやかしに満ちた物語が幕を開ける。これは、後に妖怪絡みの事件を解決する『ゲゲゲの鬼太郎』、彼が生まれる前の、もう一つのお話。▼見所これは、推薦執筆時点で絶賛公開中の映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の二次創作、『もしもあの村に来たのが水木とゲゲ郎だけでなく、もう1人いたらの物語』です。映画をまだ見ていない人でも見た人でも、歴代鬼太郎を見ていない人も見た人も、支障なく読んでいけるように根本の設定も、映画の登場人物がどんな人なのかちゃんと描写してくれているので、初見の方でも問題なく読めます。ただその性質上、映画の核心に触れる重大な情報も含まれますので、その点はご了承下さい。また、物語の項目から察する通りこの物語の主人公は水木とゲゲ郎だけでなく、映画に出てこない人物『神谷』も主人公の一人です。神谷は物語において、映画とは違う結末に至るために、とても重要な役割を果たします。彼の性質も正体もその役割も読んでいく内に、自然と納得できるようになっています。人間の醜さも、妖怪の恐ろしさも両方ともよく知っている彼がいるからこそ、救いがほとんどなかった映画の世界線と異なり、救われる人達が出てきます。映画を見ている人ならば、それが誰なのか容易く察せるでしょう。胸糞だと聞いて尻込みして映画を見ない選択をした人も安心して読んでいけます。私もその一人です。人である水木と、幽霊族であるゲゲ郎、そして人間と妖怪のどちらの視点からでも物事を見れる神谷。映画とはまた違う関係性と、種族を越えた大人の友情。それが、この物語における最大の見所です。十二月二十二日に最終回を迎えた本作。この拙い推薦を読んで少しでも興味が出てきたら、少しでも読んで頂けると一読者としてとても幸いです。
推薦:aterm 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
推薦作品:葉月の異常な愛情~または僕は如何にして心配するのを止めて近界民を愛するようになったか~ 原作:原作:ワールドトリガー
読み始めてすぐ衝撃を受けたよ ってハナシ。言わずと知れた弾バカ様方と同級生の男(メイビー)主人公。会話のテンポが良く進行が分かりやすい。なんだろうな。振られたルビにとてつもない魅力を感じ... (全文表示)
読み始めてすぐ衝撃を受けたよ ってハナシ。言わずと知れた弾バカ様方と同級生の男(メイビー)主人公。会話のテンポが良く進行が分かりやすい。なんだろうな。振られたルビにとてつもない魅力を感じるのは。オタクの性か。色変えだとか太字だとかが多用されてるが、決してそれに負けておらず、というか使いこなされてる。すごい。作者さんすごい。読みやすい。文章が好きだ。原作者大先生の以前の作品、賢い犬リリエンタールに出てくる人物がいらっしゃるのですが知らなくても読めます。大丈夫。原作者大先生の他の作品の内容も散りばめられていますが、自然なご登場でした。世界観を壊すことはない……でしょう。それに伴い(??)他の二次創作によくあるワートリらしいランク戦やらは今のところあまりない(八話現在)ので戦闘メインで楽しみたいお方は満足出来ないかも知れません。作者様もランク戦より日常メインの話であると仰っております(あらすじより)。が、僕ぁオリ主とキャラの絡みを楽しみたいんだよなぁ! 最高だぜ!少々主人公の身の丈環境構造諸々が複雑混沌であり、主人公に割とひどい扱いをする身内勢に感受性の高い繊細な方は気を悪くするかもしれない。が、是非とも! 一話を開いたのであれば! そのまま! 読み続けて欲しい!!!のだが、きっと皆さま分からないまでも引き付けられる文章に最新話まで一気に読み切るでしょうね。自分はそうでした。九月四日 まだ序章なんだって(信じらんない)更新が待ち遠しい話。▼読む際の注意事項など女装だとか、毒親だとかがいますね。
推薦:kab3 評価:★ (参考になった:19/ならなかった:1)
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