推薦作品:一ノ瀬志希に花束を 原作:原作:アイドルマスター
アイマス原作3万文字の全4話完結短編作品。アイドルユニット、レイジー・レイジーで順調に活動していた一ノ瀬志希が、世界に記憶を刻み付ける行動に至ったその過程がシリアスに、美しく、語られていきます。... (全文表示)
アイマス原作3万文字の全4話完結短編作品。アイドルユニット、レイジー・レイジーで順調に活動していた一ノ瀬志希が、世界に記憶を刻み付ける行動に至ったその過程がシリアスに、美しく、語られていきます。自他ともに認めるギフテッド一ノ瀬志希はユニットでのライブ中に、ユニットメンバーの宮本フレデリカから突然ユニット解散を告げられる。そして解散と時を同じくして担当プロデューサーは失踪し、さらにその数日後には生涯を賭けた研究が破綻していることを告げられた父親が拳銃自殺。身も心も追い込まれた一ノ瀬志希の家に自分に解散を告げた宮本フレデリカがやってきて。複雑に絡み合ったそれまでの数々の謎がフレちゃんの行動によって明らかになり、そして最後には父の研究が関連付けられていく美しい話の裏にある謎が本当に深い素敵な一作です。(同内容を自サイトでも投稿しています)
推薦:夜市よい 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
推薦作品:ONE DAY 原作:原作:ONE PIECE
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず1... (全文表示)
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず16、7万字という盛り沢山のボリューム。文章力や設定、心情描写の完成度も高く、冗談抜きで出来の良すぎるIFの外伝作品を読んでいる感覚に包まれました。天竜人の血を引いているがため世界の恨み全てを注がれた幼少期を送り今も苦しんでいる主人公と、海賊王の娘だったため明るい笑顔の裏に暗い絶望を抱えるヒロイン。尾田先生ばりの感情と感情のぶつけ合いに精神を抉るような過去話、しかし暗い過去ばかりではなく、それは前を向くために歩き続ける二人の成長に繋がり、物語のカタルシスを助長させています。今作のボスでもある”金獅子のシキ”の描写、口調、海賊であるがための卑怯な性格も原作そのものと言っていいくらい完成されています。おまけに脇役といったキャラの回し方も上手く、主要人物だけでなくサブキャラも物語の一部と言っても過言ではありません。物語の中盤、シキに浚われてしまったノアを素直に助けに来たといえず、理由の建前に忘れものだといって”始まりの町”ローグタウンで買った麦わら帽子をかぶせるシーンは感動しました。そしてシキとの命と鎬を削る戦闘描写、『六式』、『竜爪拳』、『魚人空手』、『覇気』と言った力を無駄なく戦闘に使いこなし、準四皇ともいえる大海賊シキ相手に引けを取らない実力を見せつけます。技の名前のネーミングセンスや、地形や状況相手の技を利用した戦闘、口撃バトル等も完成度が高く、ワンピースの二次創作ではかなりハイレベルな戦闘描写と言えるかもしれません。終盤、主人公ルナが母親を言及するシーンがあり、『あの人』の子供だったのかと気づいたときは泣きそうになりました。物語はここで完結しており読了感も半端なく高いですが、いずれ続きが読めるとなれば真っ先に拝読したいと思っている作品です。▼読む際の注意事項など原作の主要人物が、回想で出てくる革命軍や金獅子海賊団、名前だけ言及されるルフィ以外ほとんど出てきません。とはいえそれが全く気にならないぐらい、主人公とヒロインのキャラクターが、ワンピースの物語の味を損なわせていません。ワンピース特有のちょっとした漫才みたいな掛け合いや小さな伏線も散り散りに隠されています、物語を読み終えたとき『ノア』というヒロインの名前に隠された意味を知り、そうだったのかとひたすら感心しました。読むたび読むたび、隠された伏線を発見できるかもしれません。
推薦:風凪五月 評価:★ (参考になった:14/ならなかった:3)
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