推薦作品:ナノカレコード~顔無し手品師のうわさ~ 原作:原作:魔法少女まどか☆マギカ
このお話は魔法少女まどか★マギカに登場するネームドモブである中沢君が神浜市にやってきたというお話です。原作を履修済みの方ならばご存知でしょうが、彼にはなんの特別な力も、なんの特異性もない本当の意味で... (全文表示)
このお話は魔法少女まどか★マギカに登場するネームドモブである中沢君が神浜市にやってきたというお話です。原作を履修済みの方ならばご存知でしょうが、彼にはなんの特別な力も、なんの特異性もない本当の意味でのただの中学生として描かれています。14年間生きてきて、あらゆる選択を『どっちでもいい』と流してきた、いてもいなくてもなんら支障の無いただの名前のついたモブ。そんな彼が神浜市に根付くあるウワサを耳にします。『神浜市立大学附属学校中等部、東棟の北側四階から屋上へ続く階段のコト! 絶交階段の六段目に自分の名前! 七段目に絶交したい相手の名前を書いちゃえばそれが絶交証明書! 未来永劫ずーっと交際を絶つコトが認められるの! もしも仮に万が一! 仲直りなんてしようものなら、謝った方が鎖の化け物にさらわれちゃう! 絶交階段に閉じ込められて、無限の階段掃除をさせられちゃうって生徒の間じゃもっぱらのウワサ!』それは『絶交階段のそのウワサ』……とここまでは、マギアレコードを囓っている人ならば共通の認識でしょう。ですが彼は加えてもう一つのウワサを知ることになります。内容は、黒い影法師のお話。神浜市に広がるウワサを消して回るシルクハットを被った手品師のウワサ。その名は、”顔無し手品師のウワサ”このお話は、何の特別な才能も持っておらず、幼稚で、中途半端で、意気地無しで、しょうも無いことで折れてしまう。色んな事を『どっちでもいい』と流してきたとても優柔不断で弱っちい少年と、それを導いた黒い影が駆け抜けた、確かな記録。※1人でも多くこの作品のクライマックスを見届けてくれるように、稚拙な分ながら推薦を書かせて頂きました。完結まで秒読みの状態です。彼が最後に選ぶ、どっちでもよくない|中庸な《ちょうど良い》決断を共に見届けましょう。▼読む際の注意事項などこのお話は作者さんの前作である『魔法少女まどか?ナノカ』のあるIFルートのその後を汲み取ったお話でもあります。未読でも楽しめますが、ご一緒に読まれればより一層楽しめることでしょう。この物語には中沢君の他にもう1人のネームドモブが登場します。彼もまたこの物語のもう1人の主人公として恥じない活躍と魔法少女を導く悪のカリスマとしての転落ををきっちり綿密に丁寧に描いています。それが受け付けない方には少し遠慮した方が良いかも知れません。
推薦:黒ゴマアザラシ 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:1)
推薦作品:魔法少女きょうこ☆マギカ 流れ者達の平凡な日常(魔法少女まどか☆マギカシリーズ×新ゲッターロボ) 原作:原作:魔法少女まどか☆マギカ
マギカシリーズと新ゲッターロボとのクロスオーバーである本作主人公はゲッターの流(ながれ)竜馬ですが、準主人公的な佐倉杏子の存在も大きいです。杏子好きにとっては、これだけでもう嬉しいところですが、... (全文表示)
マギカシリーズと新ゲッターロボとのクロスオーバーである本作主人公はゲッターの流(ながれ)竜馬ですが、準主人公的な佐倉杏子の存在も大きいです。杏子好きにとっては、これだけでもう嬉しいところですが、本作品は彼女の攻撃性をしっかりとクローズアップしているところが一味違います。杏子と言えば、美樹さやかとの交流で明かされる、その情の深さに焦点が当たりがちですが、一方で彼女は、魔法少女の厳しい現実を前にドライに生きる、好戦的な側面を持った少女でもあります。この尖った性格を持ち、したたかに生きる姿もまた、(悪役よりですが)彼女の魅力でしょう。片や主人公の流竜馬は、バイオレンスな笑顔がよく似合う、人間を辞めたレベルの頑強さを誇る男。その彼が、魔法少女の荒んだ世界に身を置く佐倉杏子と出くわすというのは、これはもう狂犬二匹を引き合わせ、同じ檻に放り込むようなもの。それなのに二人は出会ってしまい、奇妙な関係のまま、争いの絶えない日々を過ごすことになるのです。残虐にして殺伐とした魔法少女の日常、その中で竜馬と杏子が見せる剥き出しの闘争心、その赤く染まった輝きに魅せられる……かと思えば、束の間の休息には人間臭いところを見せる彼らの、その奇妙なギャップが笑いを誘います。めくるめく戦いの物語を求める方は是非、読んでみて下さい。▼読む際の注意事項など・バトルや狂った感じの描写に力を入れた作風であり、残酷な描写、えげつない描写が多くあります(敵役にエログロ要素あり)。・作品のメイン舞台は風見野であり、見滝原とは距離のある物語となっています。・真打は遅れてやってくる。つまりゲッターは、影を匂わせつつ中々登場しない(泣) とはいえ、生身の流竜馬による、人間ゲッターとでも言うべき獅子奮闘は必見です。 またあえて詳しくは語りませんが、我らが決戦兵器は、本当にここぞというところで決めてくれることでしょう。
推薦:tubuyaki 評価:★ (参考になった:9/ならなかった:1)
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