推薦作品:恵里は今日も壁に頭を打ち付ける(完結) 原作:原作:ありふれた職業で世界最強
二次創作界隈において異例ともいえるレベルでアンチ・ヘイトタグが付いた作品が多い、ありふれた職業で世界最強の二次創作。悲惨な半生と半端な救済で悪の道を進んだ中村恵理という少女が、一種のタイムリープをし... (全文表示)
二次創作界隈において異例ともいえるレベルでアンチ・ヘイトタグが付いた作品が多い、ありふれた職業で世界最強の二次創作。悲惨な半生と半端な救済で悪の道を進んだ中村恵理という少女が、一種のタイムリープをしてしまったことで起きる作品です。 彼女はこのチャンスをものにせず自らの願いをかなえるためにいろいろと動き出しますが、非常に残酷なことに彼女は本編で死んでしまったキャラクター。その後の物語である「アフター」で明かされる自分達の世界に関わるトンデモ事実を知らなかったことなどが重なり、予定通りなんて進み方が全くされない人生を歩んでいくことになります。 私的な感覚でありふれは、アンチ・ヘイトに原作よりひどい扱いを受けることが非常に多い勇者(笑)こと光輝の「料理の仕方で良キャラとして覚醒できただろうに。あと要所要所は主人公が言いそうな正論だよなぁ」という不憫さと、魔王こと原作主人公の「……いや、これドン引きだよ」な行動が気になりつつも、だからアンチ・ヘイトに走ってボロボロにするやり口そのものが好かないため、ぶっちゃけ闇鍋感覚で読んでいますが、完成度が高いと本心から思ってます。 とくにこの二人がそうなりうるフラグを、寄りにもよって恵理の行動が意図せぬ形でへし折った部分を評価しています。勇者(笑)に(笑)が付きうる成功体験をへし折り、それによって魔王のキノコのように生えてくるフラグに発生前からカウンターを叩き込む無自覚な行動。そしてそこから連鎖反応で発生する、アフターの要素をこれでもかと詰め込んだバタフライエフェクト、この二つの出来の良さは手放しで絶賛できるレベルです。 独自考察やバタフライエフェクトを組み込んだ作品の成功例として、そういった作品に興味があったり書きたいと思っている方は、是非一読してみてはいかがでしょうか?▼読む際の注意事項など 推薦内容は上述の通りです。「完成度が非常に高い」作品です。 ……つまり「個人的にいい作品だったか」とは別問題です。なまじ完成度が高いと最後の展開でもにょった場合、それがあだになって余計にもにょるということの、個人的な意味でのいい例ともいえてしまいます。 この読後感を個人的視点のみで例えるなら「〇装学園H×Hの時みたいだなぁ」といった感じです。これに共感していただける方々は、エピローグの方向性が似通っているので娯楽作品ではなく参考文献として見た方がいいと思います。
推薦:グレン×グレン 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
推薦作品:ありふれたRTAでラスボス撃破 タンクチャート 原作:原作:ありふれた職業で世界最強
防御特化の守護騎士で鬼滅の冨岡さん並みの疎通力のオリ主を操作するRTAのRPG実況風小説。原作ストーリーをゲーム風実況でテンポよく進めながら、ダンジョン攻略や要所の重要なシーンをキャラ視点で幕間とし... (全文表示)
防御特化の守護騎士で鬼滅の冨岡さん並みの疎通力のオリ主を操作するRTAのRPG実況風小説。原作ストーリーをゲーム風実況でテンポよく進めながら、ダンジョン攻略や要所の重要なシーンをキャラ視点で幕間として描いています。原作開始の1年前から話が始まっており、学校生活でクラス全体、天之河や檜山等とも交流することで、「お前誰だ」というくらいクラスの中の良さが変化しています。オリ主は防御特化の守護騎士として、仲間全てを守る大黒柱のような存在として仲間の前に立ち、日常では富岡さんばりの言語能力のなさによる初対面への誤解でギャグをこなします。原作主人公のハジメは奈落オチせず、初期の頃の性格のままかつ、戦闘力もほぼ皆無。その代わり錬成技術に磨きがかかっており、アトリエシリーズ並みにいろいろアイテムを開発して、技術者キャラの十八番「こんなこともあろうかと」とばかりにアイテム無双を見せてくれます。RTA実況風の話とキャラ視点の幕間とで意図して描写が違っており、RTA風だとあくまでゲーム的な処理で話の展開はされるものの、キャラ視点だとちゃんとした心理描写や戦闘シーンが描かれます。この戦闘シーンが特に面白く、原作ハジメのような特出した力ではないオリ主たちが、各々の出来ることを役割分担し、できることを精一杯やって戦闘を行っているため見ごたえがあります。投降スピードもそこそこのため、完結の見込みのある作品だと思いますので、一緒に応援いかがでしょうか。▼読む際の注意事項などRTA実況風の作品のため、合わない人は注意。原作既読を前提として要所の話をピックアップする形で話の組み立てを行っているので、未読の場合説明不足のキャラや設定が出ることがあります。原作主人公のハジメは奈落に落ちないため、白髪のハジメ君が好きな人はスルー推奨。また、ハジメのハーレム達も白崎さんを除きオリ主が好きになったり友愛止まりだったりしますので注意。その他、踏み台勇者だった天之河が立派に勇者をやっていたり、原作子悪党の檜山がいい感じになったり、原作で地球組を裏切る人たちが裏切らなかったりするので、そういう点が気になる人は閲覧注意です。
推薦:セネット 評価:★ (参考になった:15/ならなかった:1)
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