推薦作品:「別れ」の物語 原作:原作:Fate/Grand Order
Fateとは、出会いと別れの物語であるとは良く聞く話である。そんな中、現在配信中のFate/Grand Orderでは、ストーリーを徐々に配信していくという方法のせいか、その別れの演出が殆どない。特に... (全文表示)
Fateとは、出会いと別れの物語であるとは良く聞く話である。そんな中、現在配信中のFate/Grand Orderでは、ストーリーを徐々に配信していくという方法のせいか、その別れの演出が殆どない。特に味方サーヴァントとの別れは再開ありきのものが殆どである。この作品はそんなFGOにおける別れの話を書いている。文章の端々から作者のFateに対する愛が感じられるものになっていて一つの話も三話から四話で完結しているので読みやすい。基本的には別れの話なのでシリアスな要素も多いが、型月ギャグ空間的な流れもちょくちょく挟まるので穏やかな気持ちで読める。▼読む際の注意事項など独自解釈の多さは気になるところ。そもそもFGOの物語がすべて終わったあとという少し無理のある設定があるので仕方ないのかもしれないが。
推薦:器械砲 評価:★ (参考になった:9/ならなかった:4)
推薦作品:異界特異点 千年英霊戦争アイギス 原作:原作:Fate/Grand Order
文章力については一切の心配が無用と思えるほどに洗練されている。違和感や言葉の選び間違い、その他は全く見られない。ストーリー自体はFGOの基本的なシナリオに通常の聖杯戦争を組み合わせたもので、そこにア... (全文表示)
文章力については一切の心配が無用と思えるほどに洗練されている。違和感や言葉の選び間違い、その他は全く見られない。ストーリー自体はFGOの基本的なシナリオに通常の聖杯戦争を組み合わせたもので、そこにアイギス世界が絡んでくるわけだが、アイギス世界の魔神を使った設定が凝っている。さらに、アイギスプレイヤーならば熱さが理解できるであろうシビラたち黒レアリティが敵に回る展開は筆舌に尽くし難い。絶望が色濃く押し寄せる描写も上手い。戦闘シーンはキャラクターの想いが交差しつつ激しい力のぶつかり合いが繰り広げられ、その描き方もまた美しい。ナタクの過去については一分の違和感もなく、長きを生きる者の悲しみと、ふとした絶望感を表現し切っている。また、アイギスプレイヤーならばニヤリとするような小ネタ、セリフも各所にあり読んでいて飽きさせない。総じて完成度の高い作品であることに間違いない。惜しむらくは未完成で、完結までまだまだ掛かりそうだということのみだ。▼読む際の注意事項などアンナのレアリティに突っ込んではいけない。
推薦:れんぐす 評価:★ (参考になった:10/ならなかった:3)
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