・PDF ・感想ページへ (99件) ・アクセス解析 ・お気に入りの追加
推薦作品:ランボー / 怒りのメスガキわからせ 原作:原作:ランボー
ベトナム帰還兵のランボーは、かつての戦友に会うため家を訪ねるものの、その戦友は亡くなっていると伝えられた。どうするものかと一人とぼとぼ歩いていると、背後から「――――こらぁー! そこのザコちんぽぉ... (全文表示)
ベトナム帰還兵のランボーは、かつての戦友に会うため家を訪ねるものの、その戦友は亡くなっていると伝えられた。どうするものかと一人とぼとぼ歩いていると、背後から「――――こらぁー! そこのザコちんぽぉ! 止まれぇ~!」と耳を疑うかわいらしい少女の声に足を止められた。そしてメスガキしかいない”メスガキシティ”というぶっとんだ名前の町で保安官をやってる少女”メスガキ刑事”に任意同行という名の連行にランボーは導かれていく。おそろしいことにただの一発ネタで終わっておらず、原作の山籠もりなどを思わせる展開や、シリアスとギャグを行ったり来たりするという極めて高度で先の読めない描写を書き上げています。あるものは使うサバイバルの鉄則に従い、拾った幼女のパンツをバンダナ代わりに被って締めるランボーなのにキャラを殺さず、こんなタイトル(褒め言葉)の作品で活躍させて自由に動き回らせているなど、ハイレベルな描写力がないと書き上げられていないでしょう。そして終盤になって明かされるメスガキシティの驚愕の真実と悲しい背景、ヒロインでもあるメスガキ刑事の真実の名前に、泣いていいのか笑っていいのか全く分かりませんでした。露骨にスタローンの出演作品のネタが拾われており、それに留まらずコマンドーといった有名作品の小ネタも使われておるなど、作者の『エロスはせがわ』氏は相当映画が好きなのだろうと察せます。ランボーの原作での冷遇や境遇を見ると、このSSはランボー救済物に分類されるものであり、感想の答えでもキッチリ作者のはせがわ氏から、この作品の『裏テーマ』と明言されてます。すでに完結済みでリアルタイムで連載中読んでいました。ですが、完結を喜ぶ前に、よくもまあ、ほぼゼロからのスタートのストーリーで終わりまでたどり着けたものだと思ってしまうほど、とんでもない怪作です。▼読む際の注意事項などR-15というタグがついていますがR-17.9を突き抜けかねないくらいに、極めて特殊な作品です。
推薦:風凪五月 評価:★ (参考になった:13/ならなかった:1)
推薦作品:最後の希望 ベテランウマ娘、8年目の地方転戦【完結】 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
7年間のトレセン生活、成人の区切りはとうに過ぎ、どうしてもG1だけは獲れなかった「私」に突き付けられた卒業(おわり)。抗うための武器は2つだけ、同期が全員引退してもまだ走れる足の寿命の長さと、苦闘の... (全文表示)
7年間のトレセン生活、成人の区切りはとうに過ぎ、どうしてもG1だけは獲れなかった「私」に突き付けられた卒業(おわり)。抗うための武器は2つだけ、同期が全員引退してもまだ走れる足の寿命の長さと、苦闘の末に身に着けてしまったダート適正。8年目、地方レース場への移籍。現役と引退のはざまで、なお老兵は立ち続ける――――。 主人公の行く末はもちろん、主人公の後輩たちが描く成長の軌跡にもまた輝きのある名作長編です。舞台設定は原作よりもひどく現実的ですが、主人公(成人済み)をはじめ、登場する大人たちが現実を直視できる性格なので、読んでいて余計な不安を感じさせません。現実というものは、【大人がちゃんと大人として振る舞っている限り】、そう酷いことにはならないものだから。 ▼各話タイトルや各ウマ娘の名前をはじめ、古今東西の映画を元ネタとしている部分が多い作品です。・すべてにおいて元ネタのイメージ通りというわけではなさそうなので、かえってフレーバーに気づかないほうが話に入りやすいかもしれません。・最終章(エピローグ)に元ネタ解説のページはありますが、各ウマ娘の全戦績も出ている完全解説なので、本文完走まで我慢するとフクキタル。
推薦:風祭将太 評価:★ (参考になった:7/ならなかった:0)
同原作推薦一覧