推薦作品:キッテル回想記『空の王冠』 原作:原作:幼女戦記
幼女戦記原作の全80話60万字完結長編作品。帝国空軍を強力無比な軍隊に一変させた主人公による原作らしい本格的な戦争描写に始まり、原作主人公ターニャ・フォン・デグレチャフとのお似合いなカップリングが... (全文表示)
幼女戦記原作の全80話60万字完結長編作品。帝国空軍を強力無比な軍隊に一変させた主人公による原作らしい本格的な戦争描写に始まり、原作主人公ターニャ・フォン・デグレチャフとのお似合いなカップリングが見れる良作です。本作は先ず原作とは次元の違う成長を遂げた帝国空軍による新しい世界大戦が序盤に描かれ素人から撃墜王にまで上り詰めて正しく空軍の屋台骨となった主人公による、原作ではどうしても影が薄い航空機の大切さが良く分かる作品となっています。そして本作最大の見どころは共和国軍がブレストから撤退し終戦が泡と消えた原作が一変した中盤「39 赤黄色作戦」で空軍を独断専行で動かすに至った主人公の経緯。主人公は少年兵達が平和な世界を謳歌出来るようにするという誓いを行動に移し、デグ様は彼女らしい打算の関係から遂にデレた描写がとても本作で素晴らしかった。恋する可憐な少女らしい姿を見せてレルゲンをびっくりさせたかと思えば、自らの保身を考えず主人公を救う為に参謀本部に殴り込んだデグ様の一面を是非ご覧ください。このドキドキな中盤が幼女戦記最新14巻の熱い展開を思い出します。オリ主とデグ様が男女の間柄になったり彼女が完全に女の子になるのでNGな方は注意ですが、彼女に相応しい格好いい主人公が描写されますのでターレル派にもご満足頂ける筈。そんな序盤の原作らしい本格的な戦争描写と可愛いデグ様が見れる大作なので是非気になった方は一読してみて下さい。
推薦:夜市よい 評価:★ (参考になった:5/ならなかった:1)
推薦作品:皇女戦記 原作:原作:幼女戦記
原作主人公のターニャ・デグレチャフは戦術指揮官としての卓越した才覚を持っているが、彼女の思考を理解出来る将官がいないため、原作では戦略次元での劣勢が宿命課題。そんな原作の中で彼女と同じ視点を持て... (全文表示)
原作主人公のターニャ・デグレチャフは戦術指揮官としての卓越した才覚を持っているが、彼女の思考を理解出来る将官がいないため、原作では戦略次元での劣勢が宿命課題。そんな原作の中で彼女と同じ視点を持てる人間が国家の中心に既に存在した場合、原作の歴史をどう挽回出来るのかが描かれている幼女戦記2次創作の傑作です。原作では停戦命令によって断念したブレスト軍港襲撃を実行できているのが分かりやすい所か。この作品の主人公、ツェツィーリエ・フォン・プロイツフェルンは皇帝ウィルヘルム3世の一人娘にして皇太女という身分にして士官学校を卒業し次代の皇帝として、軍部に権力を持ち改革を成し遂げていきます。この主人公の卓越した能力として、「未来知識からの兵器の先取り」「前世の歴史学者としての戦略研究による実践」「武器規格統一令・先進的な蒸気機関車等の経済面の強化」等数々を挙げられるのだが、何といっても一番は『帝国に外交という概念を実践させた』ことであると思う。『軍事的勝利ですべてを解決する』成功体験から抜け出せず、『あいつらは戦争上手だが、それしか知らない』『帝国は外交の何たるかを知らぬずぶの素人』とも揶揄される外交という選択肢が存在しない帝国において、作中に描かれるメルセルケビーク海戦や、最新話での無防備都市宣言等の単純な軍事以外の視点で帝国を変えている作品は本作の大きな魅力。原作主人公ターニャ・デグレチャフの現場指揮官としての悪魔ぶりはそのままに、政治軍事両方に通じた傑物が加わり全世界に対してどう帝国が立ち向かっていくのか原作未読者の架空戦記好きにもご期待に沿える作品になっています。(同じ紹介を自サイトでも投稿しています)
推薦:夜市よい 評価:★ (参考になった:8/ならなかった:1)
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