推薦作品:死んだ目をしたTSロリ転生者と妖怪甘やかしロリババア 原作:オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
<<あらすじ>> 異世界TS転生によって絶大なる力を得た主人公が殺生によって己の生を厭(イト)うようになった。一方ではるか昔にも同じく、絶大なる力を持って生まれた妖狐がおり、狐もまたTS娘のように... (全文表示)
<<あらすじ>> 異世界TS転生によって絶大なる力を得た主人公が殺生によって己の生を厭(イト)うようになった。一方ではるか昔にも同じく、絶大なる力を持って生まれた妖狐がおり、狐もまたTS娘のように――それよりも遙かに無惨ではあったが――世を厭うようになっていた。似たような理由からふたりは、自分の命を吹き消してもらうために破滅的に過ごしていき、やがてお互いに戦いを挑み……。<<寸評>> 掌編ながらもとても胸が締め付けられる話だったのじゃ。 雰囲気で語ってみると、全体的に陰鬱とした夜の闇を照らす灯し火を手に入れる、となるのじゃ(?) つまり「少女の姿をした化け物/化け物として生まれてしまった幼な子」であるTS転生者と妖狐のふたり。長く続いている夜に疲れ果てて命を捨てようとしていたが、同属を見つけたことにより自分の存在を薪にくべてこれから先を歩いて行ける標(シルベ)となる炎を灯す。「同属たる少女/化け物/幼な子」がこの夜の闇のなかを歩いて行けるように。
推薦:にょんギツネ 評価:★ (参考になった:6/ならなかった:3)
推薦作品:ラインの娘 原作:オリジナル:ファンタジー/戦記
「ラインの娘」は、流行りに流されない上質なファンタジー短編集です。今時このような正統派ファンタジー作家というのは珍しいのではないでしょうか。どの話も歴史小説を思わせるような重みがあり、読み終えた時... (全文表示)
「ラインの娘」は、流行りに流されない上質なファンタジー短編集です。今時このような正統派ファンタジー作家というのは珍しいのではないでしょうか。どの話も歴史小説を思わせるような重みがあり、読み終えた時考えさせられるようなカタルシスが必ず描かれています。また、全作品ともに『物語のその先』や『描かれなかった部分』というものをもっと知りたくなります。それから、作家としての作者様の成長が面白いほど読み取れるので、売れる前から応援したいタイプのマニアックかつ目利きの読み専にはたまらないとおもいます。大変おすすめです。
推薦:みずたま有華 評価:★ (参考になった:13/ならなかった:2)
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