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推薦作品:アンナとゾーイ 原作:オリジナル:歴史/文芸
物語はかの合衆国宇宙ロケットセンターが聳えるアラバマ州ハンツビルを始点に、民権改革が起こる直前の1960年代の異物を受け入れられないアメリカを舞台に進行する。夜明け前の時代を不条理な抑圧と共に過ごした... (全文表示)
物語はかの合衆国宇宙ロケットセンターが聳えるアラバマ州ハンツビルを始点に、民権改革が起こる直前の1960年代の異物を受け入れられないアメリカを舞台に進行する。夜明け前の時代を不条理な抑圧と共に過ごした主人公アンナは、職業差別から自身のレイプ被害の訴えが棄却された事を切っ掛けに、今まで自分と世界が己に与えてきた痛みを吐き出すかの様に復讐を行った。手配犯となったアンナは、同じく抑圧の中で育った黒人の少女ゾーイを人質に逃避行を続けるが、その過程で彼女との交流を通し互いに影響を受けていく…不安定な時代を生々しく描写した中での、まるでボニー&クライドを思わせる二人の短い旅とその結末が酷く美しく、意識が引き摺り込まれる一作。是非クリックして頂きたいです。▼読む際の注意事項など小指の爪程の性描写と、多元民族性に乏しかった当時のアメリカの陰鬱な差別の描写が少し含まれます。
推薦:観光客L 評価:★ (参考になった:20/ならなかった:0)
推薦作品:私、メリーさん。47日後に逢いに行きます 原作:オリジナル:現代/ホラー
都市伝説でお馴染みメリーさんを取り扱った創作は数多くあり、こちらの作品もタイトル通りメリーさんを扱った作品といえます。またこういった創作物のメリーさんといえば元ネタ通り恐ろしい存在だったり普通の女... (全文表示)
都市伝説でお馴染みメリーさんを取り扱った創作は数多くあり、こちらの作品もタイトル通りメリーさんを扱った作品といえます。またこういった創作物のメリーさんといえば元ネタ通り恐ろしい存在だったり普通の女の子だったりチョロインだったりポンコツだったりと幅広く存在します。今回紹介させていただくこちらの作品もなかなか変わった性格をしたメリーさんが登場します。なんと、電話口の向こう側の相手に対して、日本各所の観光スポットを紹介するというDJ風メリーさんという奇抜なキャラクターとなっているのですが・・・この作品のキモはそういったキャラクターの個性ではなく、ひとつの物語としての構成の上手さなのでしょうね。一人の男とDJ風メリーさんの、電話越しのコミカルな会話から始まり、徐々にヒモ解かれていくメリーさんの真意や、別れの挨拶の意味。細かなところに散らばった伏線など、完成度が高い。この作品のタグにも書いてあることなのですが、全文一万字程度の文章量なので直ぐに読み切ることが出来るにも関わらず起承転結がしっかりしており、文章自体も読みやすい印象を受けました。読もうと思えば10分で読み切れるし、もう一度読み返せばなた新しい発見もあるやもしれません。心にそっと寄り添ってくれるような余韻の残る、おすすめの一篇です。▼読む際の注意事項など
推薦:ロスタイマー 評価:★ (参考になった:122/ならなかった:4)
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