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推薦作品:天邪鬼の下克上 原作:原作:東方project
この物語は、輝針城の異変が起こる前の幻想郷から始まります。そこでの鬼人正邪は、細々と生きる弱小妖怪の一人に過ぎません。人間味のある部分を持ちつつも、アマノジャクとしての本性ゆえに、どんなことでも素直で... (全文表示)
この物語は、輝針城の異変が起こる前の幻想郷から始まります。そこでの鬼人正邪は、細々と生きる弱小妖怪の一人に過ぎません。人間味のある部分を持ちつつも、アマノジャクとしての本性ゆえに、どんなことでも素直ではいられない彼女。その捻くれた態度で、幻想郷の人々や妖怪と向き合う様が、軽妙であり面白おかしく、読んでいて笑いを誘います。しかし、その彼女が持つ性格・反骨心は同時に、彼女をどん底へと突き落としていくことにも繋がるのです。悪意に絡めとられ、地を這いもがき生きる彼女。その先に何が待つというのか?個性豊かな幻想郷の妖怪たちとのやり取りに笑い、純真な少名針妙丸との関わりに胸が温まり、そうかと思えば、彼女が陥る窮状に心を痛め、目が離せなくなる。そんな物語です。▼読む際の注意事項など・キャラの背景について、独自の設定があります。・ミステリーチックな描写があり、人の死、殺人が扱われます。・人の悪意が描かれるため、感受性の高い方は、読んでいて心が重くなるかもしれません。
推薦:tubuyaki 評価:★ (参考になった:15/ならなかった:2)
推薦作品:ONE DAY 原作:原作:ONE PIECE
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず1... (全文表示)
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず16、7万字という盛り沢山のボリューム。文章力や設定、心情描写の完成度も高く、冗談抜きで出来の良すぎるIFの外伝作品を読んでいる感覚に包まれました。天竜人の血を引いているがため世界の恨み全てを注がれた幼少期を送り今も苦しんでいる主人公と、海賊王の娘だったため明るい笑顔の裏に暗い絶望を抱えるヒロイン。尾田先生ばりの感情と感情のぶつけ合いに精神を抉るような過去話、しかし暗い過去ばかりではなく、それは前を向くために歩き続ける二人の成長に繋がり、物語のカタルシスを助長させています。今作のボスでもある”金獅子のシキ”の描写、口調、海賊であるがための卑怯な性格も原作そのものと言っていいくらい完成されています。おまけに脇役といったキャラの回し方も上手く、主要人物だけでなくサブキャラも物語の一部と言っても過言ではありません。物語の中盤、シキに浚われてしまったノアを素直に助けに来たといえず、理由の建前に忘れものだといって”始まりの町”ローグタウンで買った麦わら帽子をかぶせるシーンは感動しました。そしてシキとの命と鎬を削る戦闘描写、『六式』、『竜爪拳』、『魚人空手』、『覇気』と言った力を無駄なく戦闘に使いこなし、準四皇ともいえる大海賊シキ相手に引けを取らない実力を見せつけます。技の名前のネーミングセンスや、地形や状況相手の技を利用した戦闘、口撃バトル等も完成度が高く、ワンピースの二次創作ではかなりハイレベルな戦闘描写と言えるかもしれません。終盤、主人公ルナが母親を言及するシーンがあり、『あの人』の子供だったのかと気づいたときは泣きそうになりました。物語はここで完結しており読了感も半端なく高いですが、いずれ続きが読めるとなれば真っ先に拝読したいと思っている作品です。▼読む際の注意事項など原作の主要人物が、回想で出てくる革命軍や金獅子海賊団、名前だけ言及されるルフィ以外ほとんど出てきません。とはいえそれが全く気にならないぐらい、主人公とヒロインのキャラクターが、ワンピースの物語の味を損なわせていません。ワンピース特有のちょっとした漫才みたいな掛け合いや小さな伏線も散り散りに隠されています、物語を読み終えたとき『ノア』というヒロインの名前に隠された意味を知り、そうだったのかとひたすら感心しました。読むたび読むたび、隠された伏線を発見できるかもしれません。
推薦:風凪五月 評価:★ (参考になった:14/ならなかった:3)
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