宇宙世紀のガンダムと言えば派手なドンパチ描写が目立つが、この作品「キャスタウェイ」ではその要素は濃くはない。
一年戦争によって人生の歯車を狂わされた男と女を主人公にして、なかなかヘヴィな話が展開され...
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宇宙世紀のガンダムと言えば派手なドンパチ描写が目立つが、この作品「キャスタウェイ」ではその要素は濃くはない。
一年戦争によって人生の歯車を狂わされた男と女を主人公にして、なかなかヘヴィな話が展開されるが、程よい重さがあって読みごたえはバッチリだ。
ＭＳ戦闘のシーンも丁寧に描かれており迫力満点である。そして、この作品のタイトルの回収がまた良い。

キャスタウェイ（漂流）。ティターンズとエゥーゴに分かれ、戦い合っていた者達がひょんなことから、宇宙空間を漂うことになり、命を繋ごうと必死に模索するストーリーだ。
宇宙戦争の片隅で起きた、小さな事件。その中でもがく二人のストーリーを是非とも見てほしい。


▼読む際の注意事項など

ちょっとだけエッチなところがあるので、そこは注意です。

※この推薦はこちらの不手際で誤って削除してしまった物の再々投稿となります。前回と前々回の推薦を読んでくれた方、評価してくれた方に心から感謝します。三度目は起こしません。


▼ストーリー
水星の片隅に...
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※この推薦はこちらの不手際で誤って削除してしまった物の再々投稿となります。前回と前々回の推薦を読んでくれた方、評価してくれた方に心から感謝します。三度目は起こしません。


▼ストーリー
水星の片隅にある基地に佇むモビルスーツのコクピット。そこで1人の幼い少女がひっそりと泣いていました。自身の理想と自分達を取り巻く環境の大きな差異のせいです。
そこに突然、1人の老人が現れます。自身を流れ者と名乗る老人は、少女から泣いている理由を聞くとこう言いました。

「ワシがおぬしを鍛えてやる。屈強なる優しき戦士、真のガンダムファイターに！」

それから時は流れ、少女『スレッタ・マーキュリー』は家族でもある『ガンダム・エアリアル』と共に、『アスティカシア高等専門学園』に編入する事になりました。
そこで紆余曲折あって、決められた運命に精一杯足掻く少女『ミオリネ・レンブラン』が自分の花嫁になる事に。そしてそれをきっかけに、少女少年達の物語が急速に大きく動き始めたのです。

無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は仲間と共に黒い陰謀が渦巻く世界を歩んでいく。その拳に紅く優しき力を宿して。
もしも、スレッタ・マーキュリーがガンダムファイターだったら。これはそんな彼女の青春物語。


▼見所
タイトルから察する通り、これはガンダムシリーズの『水星の魔女』と『Gガンダム』のクロスオーバーです。
Gガンダムからの登場人物は(今のところ)1人だけ、Gガンダム独自の要素がちらほらと入っています。物語の舞台は水星の魔女の世界です。
登場人物の心理描写やその世界特有の用語などいろいろと分かりやすく書かれているので、どちらか片方しか知らないよと言う方でも問題なく読めます。現に私自身は水星の魔女しか知りませんが、毎回ワクワクドキドキしながら読めています。
水星の魔女を見ていない状態でも、ある程度の事前知識があれば楽しめると思います。

また、スレッタがガンダムファイターになった影響で、ジャンルが『ガンダム』から『王道青春ロボアニメ』に変わっています。
序盤はアニメ版と流れはそんなに変わらない展開が続きますが、スレッタや彼女に影響された者達自身の手によって段々と違った道筋になっていきます。

真実を知り大切な人を守ろうと決意する者、ファイターの勇姿に憧れ自分もファイターになりたいと願う者、小さくても確かな一歩を踏み出した者、そして自身が辿る運命が大きく変わった者。
それぞれが誰かは物語を読み進めていくと、自ずと分かってきます。

『水星の魔女』を取り巻く真実は未だ全て明かされていません。ですので、アニメ版もこちらもどのような結末になるかはまだ誰にも分かりません。
ただ1つ言えるのは、この世界のスレッタ・マーキュリーに与えられているのは大人の身勝手な呪詛ではなく、温かくも確かな優しさが込められている『祝福』だと言う事。ただそれだけです。

この推薦を読んで、少しでも興味が出てきましたら幸いです。