推薦作品:コンスコンと愉快な会社員たち 原作:原作:ガンダム
もしジオンが現代日本の会社だったら、という舞台設定のもと、お馴染みのキャラ達がお約束の名言を交えて織り成す日常ギャグコメディ。各キャラの和名への漢字の当て方がまず秀逸で、思わずクスリとしつつも... (全文表示)
もしジオンが現代日本の会社だったら、という舞台設定のもと、お馴染みのキャラ達がお約束の名言を交えて織り成す日常ギャグコメディ。各キャラの和名への漢字の当て方がまず秀逸で、思わずクスリとしつつもその違和感のなさに感心せざるを得ない。さらに各々の名言の使い方がまた見事、閲覧しながらコーヒーは止めた方が良いでしょうw現代日本の風刺も込められており、読んでて思わず「ああ、アレか。」と頷くシーンもあり、宇宙世紀と現代日本のすり合わせも見事なレベル。前作、前々作とコンスコンが主役の物語を描いてきた作者様が、あえてギャグ日常の新ジャンルにどう話を紡いで行くのか大変興味をそそられる期待作。まるでガン〇ムエ〇スに連載されている日常漫画のようなまったりした空気で読めるお気楽さがまた良いです。▼読む際の注意事項などガンダムネタ一色なため、ガンダムを知らない、興味の無い方には響かないのは仕方のない事でしょう。
推薦:三流FLASH職人 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
推薦作品:ウーイッグのカテジナ・ルース 原作:原作:機動戦士Vガンダム
Vガンダムの後日談。戦後、登場人物がいかに生きていくのかを描いた作品。短い文章を細かく連ねていく文体であるため、小説としては変わった形です。しかし文章や登場人物のセリフ回しなどは冨野由悠季作品を彷... (全文表示)
Vガンダムの後日談。戦後、登場人物がいかに生きていくのかを描いた作品。短い文章を細かく連ねていく文体であるため、小説としては変わった形です。しかし文章や登場人物のセリフ回しなどは冨野由悠季作品を彷彿とさせるもので、ガンダム小説としての雰囲気は非常に強い。 題名にあるようにカテジナ・ルースを主役に据えた作品で、戦後偶然にも生き残った彼女がいかにして救われるのかを描いている。 そこにあるのは、彼女は救われるべきであるという確固とした作者の意志であり、それは単に一キャラクターとして救われるべきだというのではなく、かの戦争を、そして全ての戦争を生き延びた人は、等しく救われねばならないという作者の信念です。被害者・加害者というのは相対的な立場でしかなく、生き残った者はみんなが戦災を被った者なのだから。 だからこそ、カテジナ・ルースもまた救われなくてはならないのだ。それこそが戦争を終わらせる事の本当の意味なのだと、この作品には描かれている。 そして人が救われるには人の助けが必要なのだと、助ける人もまた救われるのだと、そうして人が人を救っていく事が戦後を生きる事なのだと、静かにそして力強く訴えている。 もしかしたら、これこそがガンダムで描かれるべき世界なのではないか、そんな事さえ考えさせられる作品。▼読む際の注意事項など カテジナさんに対する過度な思い入れのある人には、多分向かないだろう作品。
推薦:nanako 評価:★ (参考になった:9/ならなかった:3)
同原作推薦一覧