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推薦作品:夢現 原作:原作:トライガン
▼あらすじ砂の惑星ノーマンズランドにおける死闘の後、忽然と姿を消したナイブス・ミリオンズ。気付けば彼は白紙の切符と共に列車の座席に座っていた。切符の意味を察した彼は興味のままに列車から降りる。降... (全文表示)
▼あらすじ砂の惑星ノーマンズランドにおける死闘の後、忽然と姿を消したナイブス・ミリオンズ。気付けば彼は白紙の切符と共に列車の座席に座っていた。切符の意味を察した彼は興味のままに列車から降りる。降りた先はAQUA、かつて火星と呼ばれた水の星であった…。▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など「トライガン」シリーズのラスボスであるナイブスが、本編最終決戦後に「ARIA」の舞台であるAQUAを訪れます。本編完結しております。途中から「大神」と「あまんちゅ!」が要素に加わります。この作品の面白いところは3つ、1つ目は全体の世界観の設定です。バトルものの「トライガン」と癒し系の「ARIA」、一見すれば水と油で混ざり合うことなど不可能に思えますが、意外な共通点や各作品に登場するギミックが、同一の世界にある事を無理なく交わらせています。2つ目は作中に出てくる数々の小ネタにあります。「ARIA」からは作中に登場した数々のイベントが登場、「トライガン」からもスピンオフ作品やアンソロジーまで、幅広くネタを拾っております。途中から加わる「大神」のアマテラスの描写も、「あまんちゅ!」の人物や関連するイベントの描写も納得の出来でした。そして3つ目、ナイブスの心理描写です。ある悲劇から人類に果てしない憎悪を持ったナイブス、死闘の果てに敗れた事で自身を顧みる余地が生まれたとはいえ、簡単に考えを変えられるわけでもありません。AQUAの世界や人に触れてもいたずらに肯定や否定をせず、きちんと考えたうえで結論を出している。物語の進行と共に積み重なりも増え、気付けば大きく変わっている。そこの描写が秀逸でした。▼読む際の注意事項などメインになる作品が2つ、途中から4つと多岐にわたり、人物の把握には苦労するかもしれません。「トライガン」については原作終了後なので、ネタバレがガッツリ出てきます。また、「あまんちゅ!」は世界に組み込むために設定が変わっているので違和感があるかもしれないです。▼最後に戦闘描写は基本ないので地味といえば地味かもしれませんが、さわやかな読後感をもたらしてくれる作品ですので、おすすめさせていただきます。
推薦:dhuran 評価:★ (参考になった:44/ならなかった:6)
推薦作品:ゴジラ2054 終末の焔 原作:原作:ゴジラ
日本は東宝が誇る特撮作品、『ゴジラ』シリーズの二次創作。第一作『ゴジラ』から百年後の近未来を舞台とした、ゴジラと人類の戦いを描いた作品。ある小国の独断による核実験を皮切りに、世界に再び怪獣王の雄叫... (全文表示)
日本は東宝が誇る特撮作品、『ゴジラ』シリーズの二次創作。第一作『ゴジラ』から百年後の近未来を舞台とした、ゴジラと人類の戦いを描いた作品。ある小国の独断による核実験を皮切りに、世界に再び怪獣王の雄叫びが轟く。そこには美しいドラマも逆転劇も、奇跡の生還さえも無い、怪獣王の怒りは世界を焼き尽くすまで止まらない。…大雑把にわかりやすく言ってしまえば【バッドエンド版『シン・ゴジラ』】どったんばったん大騒ぎの怪獣プロレススタイルではなく、ゴジラ対人類の戦いに重点を置いている。舞台設定や世界観の差違はあれど、『シン・ゴジラ』を見て楽しめた人達ならどうか読んでいただきたい。▼読む際の注意事項など簡単に人が死ぬ、それこそその辺の蟻の如く。加えて人類の敗北が決定している、『ゴジラ』や『シン・ゴジラ』にあったような人類の科学の勝利なんてのも起こらない。別個体のゴジラ、或いは怪獣が現れて~とかも起きない、ひたすら現実は非常である。
推薦:あどはど 評価:★ (参考になった:14/ならなかった:2)
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