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推薦作品:トリニティの12使徒 原作:原作:ブルーアーカイブ
――トリニティの十二使徒が自由すぎる。 この透き通るような世界をアホのように爆走する生き物は十二使徒(じゅうにしと)と言い、慈愛の君「桐藤ナギサ」の正義を代行する十二人のトリテニィ学園生徒です... (全文表示)
――トリニティの十二使徒が自由すぎる。 この透き通るような世界をアホのように爆走する生き物は十二使徒(じゅうにしと)と言い、慈愛の君「桐藤ナギサ」の正義を代行する十二人のトリテニィ学園生徒です。 もう気付いている方もおられるかもしれませんが、この十二人は原作ブルーアーカイブには存在しないオリジナルキャラです。 タイトルやあらすじなどを見て「いきなり十二人もオリキャラの設定や名前を把握するのは面倒だな」と敬遠しそうになってしまう読者の方は安心してください。 この十二使徒は十二人全員が共通した容姿を持ち、規格化された装備で統一した強力な戦闘部隊として描写されており、基本的に個別のキャラを意識させるような言動を行いません。 「十二使徒」という一つの括りにすることで、読み始める我々が把握しやすいように工夫されています。 また、その戦闘力に関しても「際立ったチームとしての連携力」というブルーアーカイブでは珍しい方面からのアピールを行っており、その統率された描写は秀逸の一言です。 しかし、彼女達に個性がないわけではなく、各々が原作キャラと交友関係を築いていることが作中で仄めかされており、それをきっかけにして個人を認識するよう巧みに誘導されています。 十二使徒という全体から個へと興味を抱く頃にはこの物語の面白さにどっぷりと嵌っており、我々読者は本編の更新と作中で彼女達の情報が少しでも得られることを望みながら、飢えた犬のように涎を垂らして待つことしか出来なくなっているのです。 その具体的な戦闘力はキヴォトスでもトップクラスであり、単純な身体能力の高さと連携の精巧さをミレニアムエンジニア部特製の装備によって更に強化しています。 シューズに仕込んだローラーダッシュにより一糸乱れぬ高速戦闘を可能とし、大きな翼とブースターを仕込んだカバンによって短時間の空中戦すらこなす彼女達の戦闘スタイルは特異かつ強力無比であり、それは例外なく正義の為に振るわれます。 その戦力は誰もが憧れるキヴォトス最強の霊長類「ゲヘナシロモップ」に匹敵するほどと言われています。 そんな我々の心を掴んで離さない清廉なる正義の代行者「十二使徒」の少女達ですが、一つだけ欠点があります。 それはこいつら全員が例外なく暴の極みだという点です。 実は彼女達十二人全員がブルーアーカイブというゲームへの転生者であり、脳内の掲示板でコミニュケーションを取れるという特殊能力を持っています。 この能力は言葉やサインを介さず瞬時に連携が取れるというチームとしての戦闘力を支える要因となっていますが、普段の生活ではしょうもないただのダベり場と化しています。 12人の内原作知識を持つ者はたったの1人であり、より良い未来を目指す使命感に駆られているのも彼女1人だけです。 全員それなりに良識や正義感といった物は持っていますが、ふわっとしすぎており、騙されて悪事に加担してしまった経験もあるようです。 しかし、全員が例外なくバチクソに強いので、騙した連中や絡んできた陰険トリカスの上級生などをボッコボコにぶちのめすことは徹底しています。 基本的に難しいことは考えられません。 1人が悪党に殴り掛かれば、釣られて全員で殴り掛かります。皆で殴るから尊いんだ、絆が深まるんだといった感じです。 彼女達が「十二使徒」などという不相応な通り名を与えられているのは、そんな暴力の信仰者達の教祖となってしまった桐藤ナギサが正義という名の後付けをしてくれるからなのです。 それが拳で語ることしかできない悲しきモンスター、十二使徒(ダチョウ)です。
推薦:パイマン 評価:★ (参考になった:22/ならなかった:0)
推薦作品:セラフィナイト ~最強世代6人目のウマ娘~ 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
ウマ娘アニメ一期で取り上げられた「黄金世代」。その陰で怪我によってチームマネージャーとしての道を歩まざるを得なくなったオリジナルウマ娘が、世代最強の六人目としてターフに復帰する軌跡を描く物語です。... (全文表示)
ウマ娘アニメ一期で取り上げられた「黄金世代」。その陰で怪我によってチームマネージャーとしての道を歩まざるを得なくなったオリジナルウマ娘が、世代最強の六人目としてターフに復帰する軌跡を描く物語です。 彼女の名はセラフィナイト。 「斜緑泥石」と呼ばれる美しくも脆い宝石の名を冠するその少女は、最強世代との呼び声高い同期五人組を持ってしても追い付けないとされる素晴らしい実力を持っていますが、故障とそのトラウマを抱えてしまった事でレースに復帰できず、一時は引退を決意するまでに思い悩んでしまいます。 そんな彼女を不屈のプライドで、勝利への渇望で、真っ直ぐな根性で、執念の策で、仮面の下の本心で励ます黄金世代の五人。果たしてセラフィナイトことセラは、それぞれから受け取った信念で再び立ち上がる事が出来るのか。そして、再び同期のライバルとして切磋琢磨して、六人で同じターフの上に立てるのか。 述べてきた通りセラフィナイトはスペックで言えば世代最強なので、一見無双風味の強い原作キラーの様に感じる方もいるかも知れません。 ですがそれは全くの勘違い。この作品の最も素晴らしいところは、そんな原作キャラ、つまりスペ達五人組に対する深い理解と愛がひしひしと伝わってくる所です。 天才的な素質を持つセラフィナイトも、挫折で心に傷を負っており精神面ではまだまだ未熟。そんな彼女に対して既に数々のレースを繰り広げた五人はそれぞれの物語で得た彼女達なりの背中を見せつける事となります。 そのどれ一つとして欠けていればこの作品は成り立たなかったと言えるほどに、五人のエピソードは完成されています。それぞれの特徴やレースにかける情熱が見事に描写されており、読者の愛バが六人の誰であったとしても間違いなく満足出来るでしょう。 才能、だけでは追い越せない。そんな魂と魂のぶつかり合う最強世代達の信念の戦いを描いた傑作です。文章もとても分かりやすく気軽に読める一作なので、是非お読みになって頂ければと思いました。 あと、純粋にセラフィナイトは可愛いです。 加えてチームトレーナーも可愛いです。 当然五人組も全員可愛いです。さらにコメディ回もあります。 つまり無敵だと思います。▼読む際の注意事項など 前提として、オリウマ娘かつオリトレーナーです。実在する競走馬「セラフィナイト」とは一切の関係はございません。 また、競走成績は殆どが史実通りの展開となりますが、一部フィクションが混じる事、そして走法に関しては独特な要素が追加されております。 これに関しては寧ろ本作をより楽しむスパイスの様なものなので、是非楽しんで頂ければと思います。
推薦:ニモ船長 評価:★ (参考になった:8/ならなかった:0)
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