原作から数年後の世界を舞台に、売れっ子女優となった夜凪景について、名も無きファンたちが掲示板であれこれと語っていく……という短編作品です。
　デスアイランドや銀河鉄道の夜といった主人公の出演作がファ...
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　原作から数年後の世界を舞台に、売れっ子女優となった夜凪景について、名も無きファンたちが掲示板であれこれと語っていく……という短編作品です。
　デスアイランドや銀河鉄道の夜といった主人公の出演作がファンからどう見られているかという話の他、夜凪景がアニメ声優に挑戦した話や演じたキャラクターの同人誌での扱いなど、『原作が続いていればこんな未来も有り得たかもしれない』と思える独自設定・捏造が秀逸です。

　原作者の逮捕により、先日非業の打ち切りを迎えることとなった漫画・アクタージュ。
　漫画はもう描かれることはないですが、彼女たちの活躍は続いていく――――――そんな未来を予感させてくれる名作です。

▼読む際の注意事項など
　一年以上前に公開された掲示板形式の作品です。
　オリ主タグが付いていますが、特定のオリ主は登場しません。不特定多数の利用者がいるスレのため、該当タグを設定されているようです。
　また、未来を捏造しているため、オリジナルの劇中劇が複数登場します。

時は『ごちうさ』本編から遡ること6年程前。
うだつの上がらぬひとりの大学生が、ラビット・ハウスの扉を叩く。
マスターの出す珈琲とナポリタンに魅了された彼は、ひょんなことからこの喫茶店のアルバイトとし...
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時は『ごちうさ』本編から遡ること6年程前。
うだつの上がらぬひとりの大学生が、ラビット・ハウスの扉を叩く。
マスターの出す珈琲とナポリタンに魅了された彼は、ひょんなことからこの喫茶店のアルバイトとして働き始める……

心理・知識・情景・料理の質感……主人公である『彼』の五感が、圧倒的な情報量をもって読み手にシンクロします。まるで読み手自身が、『彼』と一体化した、そんな錯覚すら感じさせる程に。

近年のラノベ等ではあまり見られない（と思われる）、『純文学』の手法で書かれた、『ごちうさ』のプレストーリーです。

石原慎太郎、遠藤周作、大江健三郎、井上ひさし……そして、村上春樹、森見登美彦―――

こうしたご歴歴の作品と『ごちうさ』がお好きな方は、是非ともご一読を。

▼読む際の注意事項など

『ごちうさ』本編の6年前が舞台ですので、ココアやリゼは（今のところ）登場する気配すらありませんので、そちらをご期待の方はご注意を。
本編の『メインキャラ』と『サブキャラ』の立場が逆転している、とお考えいただければわかりやすいかと思います。