待合室で医者の姿を女医は見かけた、珍しいこともあると。▼患者らしき女性と話している姿（人付き合いが苦手では）そんな噂を聞いていたからだ。▼病院を訪れた女性は不妊の相談に来ていた。▼カルテを見た女医は驚いた、夫があの男なら無理もないと。▼あの男、女医の胸に決して良いとは言えないマイナスの感情が芽生えてきた。▼待合室で、その姿を見つけたとき医者は別人だとわかっていても声をかけずにはいられなかった。▼彼女はいないとわかっていたのに、だが、声を…

　総合病院には色々な患者がやってくる、その日、女医の元を一人の女性が訪れた。▼　女性は、あの男の妻だった、決して幸せそうには見えない。▼　あの男なら無理もないと思ってしまった。▼　だが、待合室である医師と患者らしき女性の姿を見て胸の中にある感情が芽生えた。▼　一人では無理だろう、だが、協力してくれる人間がいるならと思ってしまった。　

妻は欲しがっているようだが、二人の間に子供はいない。▼だからなのか、離婚したいと男は思うようになった。▼妻が病院に行き、今度は自分も一緒に行ってほしいと言われた事が男には不満だった。▼まるで、不妊の原因は夫である自分にあるのではと言っているようではないか。▼だが、別れても男は幸せにはなれなかった。

不妊治療のために淫紋を刻んだ人妻である坂井愛海（さかいまなみ）と、女性化症候群（トランスセックスシンドローム）で女性化してしまった愛海の旦那である坂井珠樹（さかいたまき）。▼彼女達と、隣に住む大学生でありながら書籍化もあるWeb小説家の進藤航希（しんどうこうき）との話。▼※ノクターンノベルズにある「淫紋妻とTS夫」（作者：伍式(敬称略)）のオマージュであり、本人の承諾済みの作品です。ご了承の上、閲覧していただくようお願いいたします。

とある大洋に浮かぶ島国領でいくつかの諸島が一つになった半人工島で国から公にはなっていないが自治区として認められたとある諸島都市の物語で有る。▼　この諸島都市は２０近く有る諸島を橋やコンクリートで水路を作り、海上水をくみ上げ塩抜き処理をしての浄水場が設けて有るだけで無く高性能な下水処理場等と様々なインフラが設置されて一国の大都市にも匹敵するぐらいの摩天楼群なのだ。▼もちろん市民の足にはボートだけでなく全ての島の外周部を走る周回鉄道が走って…