推薦作品:この街の名前は何ですか? 原作:原作:ご注文はうさぎですか?
時は『ごちうさ』本編から遡ること6年程前。うだつの上がらぬひとりの大学生が、ラビット・ハウスの扉を叩く。マスターの出す珈琲とナポリタンに魅了された彼は、ひょんなことからこの喫茶店のアルバイトとし... (全文表示)
時は『ごちうさ』本編から遡ること6年程前。うだつの上がらぬひとりの大学生が、ラビット・ハウスの扉を叩く。マスターの出す珈琲とナポリタンに魅了された彼は、ひょんなことからこの喫茶店のアルバイトとして働き始める……心理・知識・情景・料理の質感……主人公である『彼』の五感が、圧倒的な情報量をもって読み手にシンクロします。まるで読み手自身が、『彼』と一体化した、そんな錯覚すら感じさせる程に。近年のラノベ等ではあまり見られない(と思われる)、『純文学』の手法で書かれた、『ごちうさ』のプレストーリーです。石原慎太郎、遠藤周作、大江健三郎、井上ひさし……そして、村上春樹、森見登美彦―――こうしたご歴歴の作品と『ごちうさ』がお好きな方は、是非ともご一読を。▼読む際の注意事項など『ごちうさ』本編の6年前が舞台ですので、ココアやリゼは(今のところ)登場する気配すらありませんので、そちらをご期待の方はご注意を。本編の『メインキャラ』と『サブキャラ』の立場が逆転している、とお考えいただければわかりやすいかと思います。
推薦:稚拙 評価:★ (参考になった:21/ならなかった:5)
推薦作品:グラン・ミラオス迎撃戦記 原作:原作:モンスターハンター
こちらモンスターハンター3系統を原作とした二次創作です。『モンスターハンターの世界観で、ハンターが頑張る物語が読みたい!』『MH既プレイで、クエストを題材にしたストーリーが好き』『(タイトル... (全文表示)
こちらモンスターハンター3系統を原作とした二次創作です。『モンスターハンターの世界観で、ハンターが頑張る物語が読みたい!』『MH既プレイで、クエストを題材にしたストーリーが好き』『(タイトルを見て)いや「あれ」倒すのをどうやって文章にするんです??』 ……というお方々に、是非とも推挙させていただきます一作です。 以下に私が感じました「楽しかった《ここ好き》ポイント等」を簡潔(1400字超)に列挙させて頂きます。・巨大モンスターとのがっつり戦闘 タイトルモンスター「グランミラオス」の到来から狩猟の結末まで描いております。モンハン世界の醍醐味《はながた》のひとつを丁寧かつ迫力ある文章で仕上げてくださっていて、読み応え十分です。また所々で図式などを使った情報の補足もあり、舞台や展開を読み取り易くするための工夫もしてくださっていますね。 ただし「R-15タグ」を付けてくださっております通り、モンスターハンター世界の資料から読み取れるような「シビアなハンター世界」を基準としている部分もあり、物語中には残酷な表現や欠損表現も含まれますので、読み進める際には注意しましょう。・にやりと出来る要素ありあり 扱う武器や冒頭で現れるキャラクター。時にはモンスターの挙動などにも、既プレイヤーが「ああ~」と思えるような要素が散りばめてあり、物語を展開させていきながらも、それらを覗き込んでいる私達を狩猟の臨場感の最中へぐいぐい引き込んでくれます。狩猟の方策などにも表れていますね。やはりそれか!という一体感が心地よい部分です。二次創作を読むからこそ味わえる、嬉しい楽しさのひとつでしょう。 またオマージュ元を踏襲……という訳でもなく……表現を重ねている部分もあり、これらはむしろ「タイトルモンスターを相手取るという事がどれだけ大それた出来事なのか」を強調してくれていたように思います。・登場キャラクターにはファンサービスもありまして、別作の主人公たちのその後が見れるのもポイントです。 地続きの「こころの狭間 少女と竜の物語」。合わせてお読みいただけると、一層お楽しみいただけるかと。・完結しました! 何よりこれでしょう。お疲れさまでしたありがとうございました!! 物語ですから。一気に読んで、読み終えて、見届けて……何がしかの感想を抱ける。これ以上の楽しさはありません。 本編は完結していますが、後々に幾つか過去の回想によるキャラクターの掘り下げも考えているそうなので、これからの楽しみにもなりますね。 以上、推薦でした。 あらあらかしこ。 ―― タンジアの海に、厄い来たれり。 海は黒の焔に染まり煉黒と化し、災異は活発にして延々と止まず。 港に居並ぶ矮躯が精いっぱいに見上げる火は、まるで遥かに遠い星の様。 それでも、諦めるものはいませんでした。正しく、人々は龍に抗うのです。 抗って戦って。傷つき倒れ。立ち上がり、再び倒れ。守りたいと願って。矜持を抱いて。 各々に当たる照明《スポットライト》の角度や色こそ違えど、全てが全て力強いもの。 照明係《わたしたち》は彼を照らします。頁に手《ゆび》を伸ばし、捲り《スクロールし》、目にします。 それはきっと、焦がれ眺めていた誰かのこころにも、ずっとずぅっと焼き付けられるもの。 振り向かなくても、きっと自慢げに笑っています。 語り部の少女は、物騒で厄介で重々しいタイトルのこの物語が、大好きに違いありません。
推薦:生姜 評価:★ (参考になった:7/ならなかった:0)
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