多くの苦難を乗り越えて成長してきたウルトラマンジード、朝倉リク。そんな彼が守る世界に突如出現したのは、傷ついたスカルゴモラ。時を同じくして彼の前に現れたのは……リクの妹！？

これはウルトラマンジー...
(全文表示)

多くの苦難を乗り越えて成長してきたウルトラマンジード、朝倉リク。そんな彼が守る世界に突如出現したのは、傷ついたスカルゴモラ。時を同じくして彼の前に現れたのは……リクの妹！？

これはウルトラマンジード TV本編(正確にはウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ)のその後を描いた物語であり、「もしもリクに妹がいたら？」というIFの物語でもあります。
ほぼオリジナルキャラでありながら、ジードの世界観に自然と溶け込みすぎて「なんで本編にいなかったんだろう……？」とさえ思ってしまいそうになる新ヒロイン。
そんな彼女を中心に起こる様々な事件と、立ち向かう星雲荘。
懐かしの怪獣から、マイナー怪獣まで。
ウルトラマンジードという作品に魅力をこれでもかと詰め込んだ傑作です。かつてウルトラマンジードを観ていたファンなら、きっと満足できる一作としてオススメします。


▼読む際の注意事項など

作品の主人公はTV本編と同じく朝倉リクくんですが、もう一人の主人公である新ヒロインがとあるウルトラ作品を原典としているほぼオリジナルキャラなので「オリ主」タグが付けられています。

「メフィラス星人が、侵略のために人の心を知る目的で留学生として学園生活を送る」というのが、主な話となっています。タイトルから見て、学園もの中心かと思いきや、学園ものと特撮の割合が５：５ぐらいでしょうか...
(全文表示)

「メフィラス星人が、侵略のために人の心を知る目的で留学生として学園生活を送る」というのが、主な話となっています。タイトルから見て、学園もの中心かと思いきや、学園ものと特撮の割合が５：５ぐらいでしょうか。予想以上にウルトラマンしています。
メビウスをベースとした世界観の中で、昭和のウルトラマンのネタがいろんなところに練りこまれていて、気がつくとクスリとするところが魅力的です。視点や表現が宇宙人(メフィラス)らしくずれたところも面白いです。
最新話でバルタン星人が現れたりとだいぶ盛り上がってきました。特撮好きの人、ウルトラマンを少し知っている人も一度目をとおしてみる価値があると思います。

▼読む際の注意事項など
キャラクターはラノベありがちな、主人公(メフィラス)と馬鹿な男友達、そしてたくさんの女の子たち。特に序盤の3話あたりまではラノベ感が強いです。それ以降からウルトラマン色が強くなるので、ウルトラマンを求めてる人は初めの数話辛抱する必要があるかもしれません。
登場怪獣の年代幅が昭和～平成と広いので、わかる人とわからない人で楽しみ方に差が出ると思います。