推薦作品:ラインの娘 原作:オリジナル:ファンタジー/戦記
素晴らしいプロットと緻密な設定が最大の魅力です。この『ラインの娘』は長編や連作短編ではなく一部を除いては独立した短編集で構成されています。海外文学の上質な短編集を読んでいるような感覚、深く静謐な文... (全文表示)
素晴らしいプロットと緻密な設定が最大の魅力です。この『ラインの娘』は長編や連作短編ではなく一部を除いては独立した短編集で構成されています。海外文学の上質な短編集を読んでいるような感覚、深く静謐な文学の森を彷徨う気分を味わいたい方にお薦めです。 多くを語ってしまうと楽しみが減ってしまいます。稚拙な言葉はここまでにしましょう。チョコレートアソートを味わうように、この芳醇な文学の香りを漂わせる短編集を読んでみてはいかがでしょうか。▼読む際の注意事項など 作品世界に没頭するには少々努力が必要です。文学の重厚感に浸りたくない方にはお勧めできません。また、お気に入りの短編を探すような感覚で読むことを薦めます。
推薦:むにゃ枕 評価:★ (参考になった:10/ならなかった:4)
推薦作品:【完結】血錆の騎士とはじめて愛された竜 原作:オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
これはとても陰惨な物語です。 復讐にとりつかれた狂気の騎士イド。不死ゆえに死を望む竜の娘クシー。そんな歪な二人の出会いから始まるダークファンタジーで、とても陰惨な、でも美しい物語です。 二人の... (全文表示)
これはとても陰惨な物語です。 復讐にとりつかれた狂気の騎士イド。不死ゆえに死を望む竜の娘クシー。そんな歪な二人の出会いから始まるダークファンタジーで、とても陰惨な、でも美しい物語です。 二人の旅路は淡々と進み、淡々と人が死に、淡々と街が滅んでいきます。彼ら二人が、そうします。 静かな中にも狂気が滲み出るイドと、徐々に「人らしく」なってしまうクシー。その関係は利害の一致のようで、戦友か主従のようで、あるいは父娘や兄妹、恋人か何かのようで。 確かなのは、お互いにもう離れようもない程に依存しているということ。恋は盲目。愛は呪い。陰惨な破壊と殺戮の中で、二人の歪な絆だけがドロドロと輝いて見えます。 物語は一章が終えたところ。イドの過去に何があったのか、彼の復讐とは。まだ謎だらけですが、破滅だけは約束されたような二人の旅路。それがどのような結末に至るのか、今後も目が離せません。
推薦:甲乙 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
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