日本は東宝が誇る特撮作品、『ゴジラ』シリーズの二次創作。
第一作『ゴジラ』から百年後の近未来を舞台とした、ゴジラと人類の戦いを描いた作品。
ある小国の独断による核実験を皮切りに、世界に再び怪獣王の雄叫...
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日本は東宝が誇る特撮作品、『ゴジラ』シリーズの二次創作。
第一作『ゴジラ』から百年後の近未来を舞台とした、ゴジラと人類の戦いを描いた作品。
ある小国の独断による核実験を皮切りに、世界に再び怪獣王の雄叫びが轟く。
そこには美しいドラマも逆転劇も、奇跡の生還さえも無い、怪獣王の怒りは世界を焼き尽くすまで止まらない。










…大雑把にわかりやすく言ってしまえば【バッドエンド版『シン・ゴジラ』】
どったんばったん大騒ぎの怪獣プロレススタイルではなく、ゴジラ対人類の戦いに重点を置いている。
舞台設定や世界観の差違はあれど、『シン・ゴジラ』を見て楽しめた人達ならどうか読んでいただきたい。

▼読む際の注意事項など
簡単に人が死ぬ、それこそその辺の蟻の如く。
加えて人類の敗北が決定している、『ゴジラ』や『シン・ゴジラ』にあったような人類の科学の勝利なんてのも起こらない。
別個体のゴジラ、或いは怪獣が現れて～とかも起きない、ひたすら現実は非常である。

通学中のある日。突然出会った、佐伯梓と言う女の子。
どうやら自分と趣味が合うみたい…
しかし、「僕」は彼女に嘘をついて…


この物語は一人の女の子への恋をただ、ただ、ひたすらに追いかけ、悶え、苦し...
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通学中のある日。突然出会った、佐伯梓と言う女の子。
どうやら自分と趣味が合うみたい…
しかし、「僕」は彼女に嘘をついて…


この物語は一人の女の子への恋をただ、ただ、ひたすらに追いかけ、悶え、苦しむ少年の記録である。

全5章から構成される物語で、文体が読みやすく、情景描写な優れているので、地名などを知らない人でも楽しめる作品であると思う。

この作品は(私自身もそうであるが)二次元に恋する人にこそ読んで欲しい作品であると思う。

何を言っているのかと思うのかもしれないが、
記憶の中にいる、姿、形が変わらないただ一人の女の子をひたすらに追い求める主人公は、正に二次元に恋する人々、そのものではないか。
と、私は思うのだ。
勝手な解釈ではあるが…

時間が経つにつれ、自分だけが歳をとり、頭の中にいるあの子は変わらずそのままで…
読み進めていくにつれ、切なさに胸が締め付けられる。

それでも主人公はひとりの女の子の姿を追い続ける。
しかし、どうやったって手に入らない。でも、それでも…
そんな主人公の姿はとても痛々しく。

そして、とても愛しい。

そんな主人公の行く末をぜひ、見ていただきたい。



▼読む際の注意事項など
切なさ全開の物語のため、オリ主とのラブラブはもちろん皆無です。
そういった系統の作品を期待して読むと、抵抗を感じると思います。