推薦作品:闇の奥 ~昭和二十年の幻想入り~ 原作:原作:東方Project
物語の主人公はなんと「戦前日本の女性諜報員」。はじまりは「昭和十三年の寒い夜」という、東方二次創作としてはいい意味で常識はずれな作品。でも中国で活動してるし、上海アリスな雰囲気を感じるといえば感じるか... (全文表示)
物語の主人公はなんと「戦前日本の女性諜報員」。はじまりは「昭和十三年の寒い夜」という、東方二次創作としてはいい意味で常識はずれな作品。でも中国で活動してるし、上海アリスな雰囲気を感じるといえば感じるかもしれない。時代文学っぽさを感じる文体のまま幻想郷に突入します。幻想入りしたあとも紆余曲折あって諜報員の強みを生かしテロ組織とバトルしたりするという、弾幕(実弾)な幻想生活です。東方二次創作が好きというよりは東方原作の会話の雰囲気が好き、蓬莱人形のミステリアスな感じが好き、あるいは東方なんか知らないけど時代小説が好きといった人たちは一読してみると引き込まれると思います。▼読む際の注意事項など先程言ったとおり、一般的な「東方二次創作」のイメージとだいぶかけ離れてます。キャラ同士のいろんな絡みとかはあんまりありません。昭和な雰囲気なので苦手な人やついていけない人はいるかも。また最初の数話は幻想入りまでの経緯的な話なので東方からだいぶずれるのは注意です。
推薦:C6N2 評価:★ (参考になった:11/ならなかった:1)
推薦作品:モンスターハンター Re:ストーリーズ【完結】 原作:原作:モンスターハンター
この作品を読んでいる、あるいは読まんとする人の多くは、ゲーム「モンスターハンター」のプレイヤーであると思う。このゲームは「狩り」が全てである以上、いつ何時でもモンスターを狩ることができる。概念は示唆... (全文表示)
この作品を読んでいる、あるいは読まんとする人の多くは、ゲーム「モンスターハンター」のプレイヤーであると思う。このゲームは「狩り」が全てである以上、いつ何時でもモンスターを狩ることができる。概念は示唆されていたとしても、絶滅だとか狩猟規制だとか、そんなことは起こりえないし、実際に狩っているわけでもないから命の重みを考えることなどほとんどない。だが、本来そこには生命がある。それぞれが1つの命を持ち、自然の摂理があり、親子愛のような情念がある。私たちがなんのためらいもなくモンスターを狩ることができていたのは、「ゲームだから」という言葉の裏に密かに隠された「本当の命ではないから」という気持ちがあるからに違いない(無論、万人がそうとは限らないが)。だが、少しでも「モンスターハンター」という作品の世界に没入したいと思うのなら、「狩って当然」、「狩ることが当たり前」という考えに少しでも違和感を覚えたことがあるのなら。一度、この作品を読み、主人公の少女の選択を知ってほしい。私たちがゲームをプレイしている時にはほとんど全く考えないであろう選択をした少女の歩みを見てほしい。命を重んじ、果てはモンスターとすら絆を結ぶことを願う少女の行く先を見、多くの人と関わり、師として共に歩むことになる青年と紡ぐ物語を読み進めた時。きっとあなたの心には、それまでになかった「思い」が生まれていると、私はそう思う。▼読む際の注意事項などあらすじに「竜と絆の物語」とあるように、モンスターハンターを原作とする作品としては「狩る」描写は決して多くありません。躍動感のある狩猟の描写だけを求める方にはいまいち合わないと思いますし、人とモンスターが馴れ合うこと自体に違和感を感じる方にも合わないかもしれません。また、MHST、つまりモンスターハンターストーリーズのタグが存在しますが、MHSTがメインの作品ではありませんのでご注意を。最後に、作者の皇我リキ氏は他にもモンスターハンター作品を書いていらっしゃる方で、当作品内には氏の他作品からのキャラクターも登場します。ですので、より深く読みたいと思う方は「とあるギルドナイトの陳謝」など、他の作品も読んでみることをお勧めします。
推薦:ゾディス 評価:★ (参考になった:16/ならなかった:2)
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