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推薦作品:ヒマリの遺書 原作:原作:ブルーアーカイブ
明星ヒマリというキャラクターを知らなくても、超天才清楚系病弱美少女ハッカーという装飾過多な肩書きを見聞きしたことがある方もいるのではないだろうか。この変哲な肩書きを自称していることから分かる通り、... (全文表示)
明星ヒマリというキャラクターを知らなくても、超天才清楚系病弱美少女ハッカーという装飾過多な肩書きを見聞きしたことがある方もいるのではないだろうか。この変哲な肩書きを自称していることから分かる通り、明星ヒマリは面白い女である。車椅子に腰掛ける儚げな外見とは裏腹に、イタズラ好きで自身の才能の丈に合うだけの自信家であり、最先端技術を追求する校風の中でトップクラスのハッキング技術を有しながら、占いやてるてる坊主などのオカルトを趣味として嗜む、どこか抜けたところのある美少女。それが彼女の振る舞いだ。明星ヒマリは病弱である。その最も重い真実は他の自賛めいた真実の中に紛れ込み、何と無しに軽いものとして流し見されている。もしも彼女の病弱が、彼女を余命いくばくもない運命に追いやっていたとしたら。遺書とは遺言であり、遺言は時に呪いとなる。彼女は己が死後呪う相手に世界でただ一人、自分を孤高で孤独な超天才ハッカーではなく、イタズラとオカルトが好きな等身大のただの女の子として見てくれるその人を選んだのだ。そうして彼女は呪いをしたためた。ヒマリという、淡い想いをあなたへ向けたひとりの少女がいたことを、どうか忘れないでほしいと。▼読む際の注意事項など死という重いテーマを扱う作品です。
推薦:ゴミ君 評価:★ (参考になった:49/ならなかった:1)
推薦作品:エイシンフラッシュの娘。 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
本作はダービーと天皇賞を制覇し両親紹介RTA記録を保持する名ウマ娘のエイシンフラッシュ、その娘であるオリジナルウマ娘のフラッシュアデリナの葛藤、焦燥、諦観、そして決断を描いたウマ娘プリティーダービーの... (全文表示)
本作はダービーと天皇賞を制覇し両親紹介RTA記録を保持する名ウマ娘のエイシンフラッシュ、その娘であるオリジナルウマ娘のフラッシュアデリナの葛藤、焦燥、諦観、そして決断を描いたウマ娘プリティーダービーの二次創作である。本作の特徴は、偉大なる母親の期待を受けながらも必ずしもトレセン学園への入学を希望していたわけでは無かった少女の揺れ動く心の繊細な描写にある。フラッシュアデリナは父親でもあるトレーナーの指導の下でレースに挑むも勝利を得られず追い詰められて諦観を抱き、同室の未勝利ウマ娘に心を救われて遂に勝利を手にするがそれによって彼女の夢と願いを打ち砕いてしまい、得る物は少なく失うものは多いレースに疑問を抱き遂に引退を考え始める。そしてレースに勝利と栄光、そして最高の伴侶を見出したエイシンフラッシュとトレーナーは、家族という最も親しい関係で有るが故にフラッシュアデリナに道を示すことは出来なかった。あー俺も「あの子がわからない。もう、あの子が怖いんです……」と咽び泣くフラッシュさんを優しく抱きしめて慰めてーなー。だったら他人に頼ればいい。かつてエイシンフラッシュがトレーナーを頼ったように。かくしてとある引退した未勝利ウマ娘との出会いによって自らレースに戻ることを決断したフラッシュアデリナは、それまでとは打って変わって勝利を重ね遂にG1レースへの切符を手にする。母、父、新しい未来を手に入れたかつての同室のウマ娘に見守られフラッシュアデリナは遂に大舞台に挑んで行く。思春期のフラッシュアデリナの戸惑いと迷い、何故か根拠もなく娘の実力に自信を持つ母エイシンフラッシュの苦悩と愛情、二人のウマ娘の間で父として夫として奮闘するトレーナー。丁寧に積み上げられた描写が3人の内面に説得力を与え、家族という普遍的な関係の悲喜こもごもを見事に描き出している。また登場する複数のオリジナルウマ娘達も、少ない描写で鮮烈な印象を与えられ書き割りやモブでは決して有り得ない。フラッシュアデリナは取り敢えずG1出走余裕のオリ主ではない。レースに未来を見出した一人前のウマ娘である。▼読む際の注意事項など一話が長い。平均約9000文字である。そこを乗り越えてほしいとは思うが途中でブラバされてもやむ無しという気持ちがあるのは事実。
推薦:唐牛健一郎 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
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