関羽の兄である関籍というオリキャラが主人公の恋姫二次創作です。転生オリ主ものではなく、「オリジナル武将が活躍した正史で恋姫やったら」というコンセプトで書かれた作品です。基本的に三人称で進行していきま...
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関羽の兄である関籍というオリキャラが主人公の恋姫二次創作です。転生オリ主ものではなく、「オリジナル武将が活躍した正史で恋姫やったら」というコンセプトで書かれた作品です。基本的に三人称で進行していきます。

現時点での最新話（18話）では董卓軍VS反董卓連合が始まったばかりということもあり、正直この作品がどういった作品なのか、断定することはできません。ただ言えるのは、主人公とその上司である霞さん（張遼）が、自分たちの掲げる義に背くことなくひた走る、そういった熱い物語であることは確かだ、ということです。

また、この作品を紹介する上で外せないのが登場人物たちのかっこよさです。私の稚拙な文章力ではかっこいいとしか言い表せないのが悔やまれますが、とにかく主人公たちがかっこよすぎます。武骨ながらも義に厚く、仕える者のためならばその義すら胸に仕舞い込もうとする、不器用ながらも誠実な主人公。その主人公の義を曲げさせないために窮地に飛び込む覚悟のできる霞さん。この互いが互いを思い合う二人はかっこよく、そして夫婦めいています。この二人の甘酸っぱい関係も、この作品の魅力の一つだと思います。

そして、ある意味この作品の最大の特徴なのではないかと思われるのが、その異様なまでの更新速度です。作者さんの体調を案じてしまう程に更新速度が早いです。感想欄の受け答えから察するに、しっかりとプロットを練った上で投稿された作品のようで、その更新速度も理解できるのですが、それにしても早いです。プロットがしっかりと練られている点から、途中で放棄されることの多い恋姫二次創作を敬遠している方にもお勧めできる作品だと思います。

最後に、この主人公は漢という国に対して少々盲信している節があるということを明記しておきます。愚直であるが故の欠点も、多く抱えています。しかし、そういった欠点を踏まえて、彼のことをかっこいいと思いました。そういった欠点が、彼のどのような成長に繋がるのか、楽しみで仕方がないのです。この気持ちを共有できる人が増えれば、とこの推薦文を書きました。参考になれば幸いです。

▼読む際の注意事項など

オリ主が苦手な人などは、予めそういう要素があるのだと了承した上で見ることをお勧めします。また、オリ主がいることによって原作や史実と変化した部分や、オリ主の影響を受けてキャラの性格が若干変わっている（※）こともありますので、その点もご注意ください。

※主人公に影響された訳ではありませんが、朱里ちゃん（孔明）がまだまだ経験不足ということで、人の機微に疎いことが窺える描写があります。朱里ちゃんはこんなキャラじゃない、と感じる人もいるかと思いますが、踏み台のための人身御供やキャラ改悪という訳ではなく、現在はまだ成長途中なだけですので、これからの展開を期待してくだされば、この作品の一ファンとしては幸いです。

天の御使い、北郷一刀君に巻き込まれて（巻き込まれた詳しい経緯はいまだ不明）恋姫世界にやってきてしまった主人公「九十九」は、皆大好き曹操様の下でとある事情から下っ端文官として働いていた。

とある目的...
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天の御使い、北郷一刀君に巻き込まれて（巻き込まれた詳しい経緯はいまだ不明）恋姫世界にやってきてしまった主人公「九十九」は、皆大好き曹操様の下でとある事情から下っ端文官として働いていた。

とある目的を持ちながら、のんびり仕事をしながら日々を過ごしていた九十九であったが、ある日なぜか彼は恋姫世界屈指の男嫌いである猫耳軍師の下に部下としてつけられてしまうことに。

これは、本来の歴史はもちろん外史にも存在しないはずであった、文字通りイレギュラーな存在である主人公九十九が、直属の上司である王佐の才と呼ばれた軍師、荀文若「桂花」の罵倒をぬらりと受け流しながら様々な人物たちと日々をすごす。そんなお話。……説明これで大丈夫か少し心配ですが。

まずこの話を読ませてもらって思ったのは主人公と登場人物たちの距離感？みたいなものが個人的にすんなり納得できるちょうどいい感じだということ。

恋姫世界では知ってる人もいると思いますが、「真名」という文化があります。これは自分がそれを渡してもいいという大切な人にのみ渡す特別な名前のことで、これを本人の許可なく呼んでしまうと斬り殺されても文句がいえないほど大切なもの。

恋姫二次ではそれほど大切なもののはずである真名をなぜか簡単に主人公が教えてもらえたりするのがパターンなのだが、この小説の主人公はそんなことはなく、ただだからといって嫌われてるわけではなく曹操軍幹部の面々からはそれなりに認められているようで、悪い印象はあまりもたれておらず、夏候惇。春蘭からは自分のことをばかにしないからだという理由ではあるが、じぶんのところの専属の文官としてくれと桂花にいう程度には信頼されているもよう。


恋姫二次ではなぜかハーレム物が多く、その手の話の独特なくどさに若干食傷気味だったので、不快感を全く抱かずとても楽しく読めた作品でした。また、恋姫二次ではほかに蜀陣営や一刀君に対してキャラ劣化なんかも使った過度なアンチなんかもよくあるんですがそれもなく、自分と同じく展開がこてこてなハーレム物や過度なアンチものなんかが苦手な方にはとてもおすすめです。






▼読む際の注意事項など

上記の通りハーレム物にありがちな展開はあまり見られません。ヒロインは複数らしいのですがどストレートなモテモテハーレム物や恋姫二次にありがちな蜀アンチ。また主人公は決して武将のような人外染みた戦闘能力は持ち合わせていませんので、主人公無双ものが好きな方々にはあまりおすすめしませんね。