推薦作品:1940年ローマオリンピック 原作:オリジナル:歴史/戦記
作者によれば、僅かな違いをどれだけ大きなムーブメントにできるか、という挑戦であるとのこと。少々地味な文体ではあるが、あるいはあの谷甲州の長寿シリーズ『覇者の戦塵』のような。史実に即して現実的に描写... (全文表示)
作者によれば、僅かな違いをどれだけ大きなムーブメントにできるか、という挑戦であるとのこと。少々地味な文体ではあるが、あるいはあの谷甲州の長寿シリーズ『覇者の戦塵』のような。史実に即して現実的に描写し、しかも転生者等ファンタジー要素は一切無し。リアリスト気味の自分からするとかなり嬉しい。まだたった4話ではあるが、大いに今後が期待できるものだと思う。▼読む際の注意事項など「内政なんかどうでもええ!俺はただ戦争して勝利する爽快感溢れる話が読みたいんだ!」という方には向かないかもしれません。
推薦:C6N2 評価:★ (参考になった:10/ならなかった:1)
推薦作品:戦争が急に終わったせいで無職になった元兵士の女の子が路頭に迷ってしまった話 原作:オリジナル:歴史/戦記
▼あらすじ謎の敵対的生物が現れてから30年、人類はその支配域を狭めながらも、特異な体質を持つ「兵士」の貢献もあってなんとか彼らとの戦争を継続していた。主人公の少女ははそんな「兵士」の一人として訓... (全文表示)
▼あらすじ謎の敵対的生物が現れてから30年、人類はその支配域を狭めながらも、特異な体質を持つ「兵士」の貢献もあってなんとか彼らとの戦争を継続していた。主人公の少女ははそんな「兵士」の一人として訓練を受けていたが、長らく続いた戦争は謎の生物が何故か敵対性を失ったことで呆気なく終結。仕事を失った彼女はそれでも職を探して健気に生きていこうとするが・・・・・・待ち受ける未来は、辛く苦しいものだった。▼読む際の注意事項全体的に暗い雰囲気で、序盤はまだ希望がありそうな感じですが、中盤に入るとそんなものは粉々に砕け散ってしまうような胸糞展開が続きます。雰囲気としてはシベリア抑留手記とかホロコースト体験記みたいな戦争体験記の凄惨さに似ているので、そういうのが生理的に無理、あるいは今はそういう気分じゃないという方は非推奨です。▼それを踏まえた推薦つまり逆に言えば「そういう気分」の方にとっては大好物でしょう。カタルシス万歳!また、完全に救いがない物語というわけでもありません。上げて落として上げて落としてという感じなので、飽きずに楽しめるかと思います。いろいろ諦めたくなるような憂鬱なときに読むと、共感なのかわかりませんが深い感動を得られます。精神に気をつけた上で服用してください。
推薦:C6N2 評価:★ (参考になった:9/ならなかった:0)
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