推薦作品:逆光 原作:オリジナル:現代/文芸
ジャンルは現代/文芸。タグは純愛の一つだけ。男女の恋愛を軸に、家族と、人生について書いたお話です。全体として静かな雰囲気の文章で、巧みに書き出された心理描写、情景描写で勝負する小説になっています... (全文表示)
ジャンルは現代/文芸。タグは純愛の一つだけ。男女の恋愛を軸に、家族と、人生について書いたお話です。全体として静かな雰囲気の文章で、巧みに書き出された心理描写、情景描写で勝負する小説になっています。率直に申し上げまして、私はこの作者さんが書く文章が大好きです。文字数が割と少なめであるにも関わらず、おぞましいほど鮮明に想像できる情景描写。自然に行間に読ませる心理描写に、数年前感服したことを今でもよく覚えています。ここまで「透き通った」だとか「透明感」といった言葉が似合う文章は冗談抜きに初めて見ました。何がここまでこの文章を美しいと思わせるのか、私には説明できません。いくら読み込んでも真似もできないでしょう。ガラス越しの光の揺らぎを見るような文章と、こういった愛のお話には強烈な親和性がありました。推薦タイトルに感じるところがあるならば、きっと気に入ってもらえるとっておきの一作です。よろしくお願いします。▼読む際の注意事項など喪失要素があります。また、話の都合上シリアスなシーンも生々しく描かれています。短編一話完結で、文字数が五桁と多めです。じっくりとお読みください。
推薦:T. 評価:★ (参考になった:31/ならなかった:5)
推薦作品:【完結】血錆の騎士とはじめて愛された竜 原作:オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
これはとても陰惨な物語です。 復讐にとりつかれた狂気の騎士イド。不死ゆえに死を望む竜の娘クシー。そんな歪な二人の出会いから始まるダークファンタジーで、とても陰惨な、でも美しい物語です。 二人の... (全文表示)
これはとても陰惨な物語です。 復讐にとりつかれた狂気の騎士イド。不死ゆえに死を望む竜の娘クシー。そんな歪な二人の出会いから始まるダークファンタジーで、とても陰惨な、でも美しい物語です。 二人の旅路は淡々と進み、淡々と人が死に、淡々と街が滅んでいきます。彼ら二人が、そうします。 静かな中にも狂気が滲み出るイドと、徐々に「人らしく」なってしまうクシー。その関係は利害の一致のようで、戦友か主従のようで、あるいは父娘や兄妹、恋人か何かのようで。 確かなのは、お互いにもう離れようもない程に依存しているということ。恋は盲目。愛は呪い。陰惨な破壊と殺戮の中で、二人の歪な絆だけがドロドロと輝いて見えます。 物語は一章が終えたところ。イドの過去に何があったのか、彼の復讐とは。まだ謎だらけですが、破滅だけは約束されたような二人の旅路。それがどのような結末に至るのか、今後も目が離せません。
推薦:甲乙 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
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