推薦作品:機動戦隊アイアンブラッドサーガー悪魔と少女と機甲ー 原作:原作:機動戦隊アイアンサーガ
この小説は【機動戦隊アイアンサーガ(以下アイサガ)】という無料のアプリゲームを題材とした二次創作である。主人公はパンパンパン!でお馴染み冷徹系主人公三日月オーガス君。最初は三日月とアイサガの原作... (全文表示)
この小説は【機動戦隊アイアンサーガ(以下アイサガ)】という無料のアプリゲームを題材とした二次創作である。主人公はパンパンパン!でお馴染み冷徹系主人公三日月オーガス君。最初は三日月とアイサガの原作主人公であるベカスとの軽妙なやり取りにニヤニヤワクワクする。序盤の方は結構サクサク頭を空っぽにしてどんどん読めるが、後半は緻密に用意され配置された伏線や、登場人物のそこそこ重めな心理描写が中々くる。この推薦文の『最初はアッサリ後々ドッシリ』な、丸でカスタードパフェのような印象受けるだろう。因みにこの作品の三日月君は火星ヤシ(ナツメヤシ)の他にももう一つ好物が出来た。めでたい事である▼読む際の注意事項などタイトルに『ブラッド』とある様に、流血描写や残酷な表現がそこそこ多い本作。これ書いてる私は文章を読んでいる時自然とオルフェンズの残虐ファイトが浮かび上がる程度にはある。とある話に伏字が大量に含まれるシーンがあるが、アレは伏字が無かったらR18ぐらいにはなってたかもしれない。鬱なシーンもそこそこ多いので軽いライトな作品求める兄貴はバルバトス兄貴(この作品)ではなくアルバトロス姉貴(別の作品)の方へ行くことをお勧めする。▼最後に推薦文を書くつもりが色々と酷いことを書いてしまったような気もするが、少なくともこの作品に『読む価値がある』と幾多のジョン・ドゥのうちの1人である私が保証する。具体的にはそのまま上記の作品を読んでくれたら、この作品の一ファンとしてとても嬉しい事だ。ここは一つ。路傍の石を慰めるつもりで読んでみてほしい。
推薦:korotuki 評価:☆ (参考になった:0/ならなかった:0)
推薦作品:ONE DAY 原作:原作:ONE PIECE
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず1... (全文表示)
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず16、7万字という盛り沢山のボリューム。文章力や設定、心情描写の完成度も高く、冗談抜きで出来の良すぎるIFの外伝作品を読んでいる感覚に包まれました。天竜人の血を引いているがため世界の恨み全てを注がれた幼少期を送り今も苦しんでいる主人公と、海賊王の娘だったため明るい笑顔の裏に暗い絶望を抱えるヒロイン。尾田先生ばりの感情と感情のぶつけ合いに精神を抉るような過去話、しかし暗い過去ばかりではなく、それは前を向くために歩き続ける二人の成長に繋がり、物語のカタルシスを助長させています。今作のボスでもある”金獅子のシキ”の描写、口調、海賊であるがための卑怯な性格も原作そのものと言っていいくらい完成されています。おまけに脇役といったキャラの回し方も上手く、主要人物だけでなくサブキャラも物語の一部と言っても過言ではありません。物語の中盤、シキに浚われてしまったノアを素直に助けに来たといえず、理由の建前に忘れものだといって”始まりの町”ローグタウンで買った麦わら帽子をかぶせるシーンは感動しました。そしてシキとの命と鎬を削る戦闘描写、『六式』、『竜爪拳』、『魚人空手』、『覇気』と言った力を無駄なく戦闘に使いこなし、準四皇ともいえる大海賊シキ相手に引けを取らない実力を見せつけます。技の名前のネーミングセンスや、地形や状況相手の技を利用した戦闘、口撃バトル等も完成度が高く、ワンピースの二次創作ではかなりハイレベルな戦闘描写と言えるかもしれません。終盤、主人公ルナが母親を言及するシーンがあり、『あの人』の子供だったのかと気づいたときは泣きそうになりました。物語はここで完結しており読了感も半端なく高いですが、いずれ続きが読めるとなれば真っ先に拝読したいと思っている作品です。▼読む際の注意事項など原作の主要人物が、回想で出てくる革命軍や金獅子海賊団、名前だけ言及されるルフィ以外ほとんど出てきません。とはいえそれが全く気にならないぐらい、主人公とヒロインのキャラクターが、ワンピースの物語の味を損なわせていません。ワンピース特有のちょっとした漫才みたいな掛け合いや小さな伏線も散り散りに隠されています、物語を読み終えたとき『ノア』というヒロインの名前に隠された意味を知り、そうだったのかとひたすら感心しました。読むたび読むたび、隠された伏線を発見できるかもしれません。
推薦:風凪五月 評価:★ (参考になった:14/ならなかった:3)
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