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推薦作品:SCP 小噺集 原作:原作:SCP Foundation
主人公は至って普通です。人に誇れる才はなく、自覚していない特殊能力なんてものもありません。罪を犯したから使い捨てとしていずれ死ぬ。そんな人物です。ですが、そんな人でも英雄になる方法があります。... (全文表示)
主人公は至って普通です。人に誇れる才はなく、自覚していない特殊能力なんてものもありません。罪を犯したから使い捨てとしていずれ死ぬ。そんな人物です。ですが、そんな人でも英雄になる方法があります。それは、『覚悟』を決めることです。どうしようが死ぬようならば、誰かのために死のうと思えるなら。道半ばで倒れた人の祈りを、重くとも受け継ぐことができるのなら。自分には何の取り柄もないと思っていても、誰かの役に立てることに気付けたなら。題名のSilver Bulletは、『銀の弾丸』と翻訳できますが、これは外国で困難の打開手段を意味します。主人公にはとても大きな困難が待ち受けています。ですが、彼はきっと自分自身をSilver Bulletにしてそれを乗り越えることができるでしょう。▼読む際の注意事項などこの作品はSCPというジャンルに含まれています。SCPとは簡単に言うと、人知の範疇にない危険な異常物品のことです。(物品はSCiPと呼びますが)開幕は物品の報告書形式の文章で、その後に本編に続きます。また、この作品には多少過激な描写があるので注意してください。
推薦:ゴミ君 評価:★ (参考になった:90/ならなかった:0)
推薦作品:【完結】人形たちの霊魂戦争 原作:オリジナル:ファンタジー/戦記
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争も... (全文表示)
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争ものでもあり、ヒューマンドラマでもあり、哲学小説でもあり、恋愛を凌駕する究極の恋愛小説でもあり、ギリシャ神話でもある。おまけに萌え要素などもなきにしもあらず。しかし「説明できない」という悩みこそがこの小説のおすすめポイントなのだと、私は気づきました。どの部分が響いたかによって選り分けるジャンルがかわる小説。ストーリーの邪魔することなく、しかしひけらかさない文章力を以て描かれる世界は説得力に溢れ、どこにでも素直に入り込めるので、言い方は悪いですが読者をある意味孤独にします。だからこそ、読者の知識や経験や人間性によって読み取るものが違う。読書家なら読んでみて損はありません。良い意味で読者に委ねられる部分も多いので、読み手として目に自信のあるかたにこそ読んで語っていただきたいと思いました。たくさんの人の感想を読みたくなる小説です。私はバトルものとしてもかなり好きですが、一つ選ぶなら哲学的な部分を推します。ウーティスという人間の過去を知った上で繰り広げられる霊魂という概念と、その在り方について。そして何度も思議された先の答えと、もっと先にある未来について。ネタバレしそうなので詳しくは言えませんが、個人的にはカラマーゾフの兄弟と同じ棚におきたいなと思いました。ちょっと伏せすぎて何言ってるのかわかんないと思いますが、とにかくイチオシです。
推薦:みずたま有華 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
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