推薦作品:ただ一人のための人生を 原作:オリジナル:ファンタジー/恋愛
恋は盲目という言葉がある。青年は薬師だった。そして青年が恋したヒトは大人になるまで生きられれば御の字と言われるほどの重い病を患った家族思いの少女だった。その少女を救うために、青年は『恋は盲目』の... (全文表示)
恋は盲目という言葉がある。青年は薬師だった。そして青年が恋したヒトは大人になるまで生きられれば御の字と言われるほどの重い病を患った家族思いの少女だった。その少女を救うために、青年は『恋は盲目』の言葉通りに禁忌の知識であろうと手を出した。それで少女が救えるなら、と。かの文豪、太宰治はこのような言葉を遺している。『愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない』青年は少女のために常識は投げ棄てても、良識は棄てていなかった。少女を救うために外法を用いることはあっても、外道に堕ちることはなかった。全ては少女を救うため。そのために、青年は自身の命を投げ棄てるような行為でも平然とこなした。全ては愛故に━━。そして、ついに青年はみつける。少女を救う方法を……。しかし、ある意味に於いて全てが遅かった。少女は既に救われていた。青年とは他の、誰とも知れない者の手によって。間に合わなかった、己の手で救うことが出来なかった青年の失意は如何程のものか……。そうして失意にくれる青年のもとに、救われた少女は彼女を救った者とともに現れる。彼を、禁忌を犯した者を裁く者として━━。━━最後に、あなたは、たとえ愛する者を傷付けるとしても、己が命を使い潰してでも守りたい。そう、思えますか?▼読む際の注意事項などこの物語はバッドエンドです、それを念頭にいれてご閲覧してください。また、この物語には明確な悪役は存在しません。それもご留意ください。
推薦:想いの力のその先へ 評価:★ (参考になった:24/ならなかった:2)
推薦作品:私、メリーさん。47日後に逢いに行きます 原作:オリジナル:現代/ホラー
都市伝説でお馴染みメリーさんを取り扱った創作は数多くあり、こちらの作品もタイトル通りメリーさんを扱った作品といえます。またこういった創作物のメリーさんといえば元ネタ通り恐ろしい存在だったり普通の女... (全文表示)
都市伝説でお馴染みメリーさんを取り扱った創作は数多くあり、こちらの作品もタイトル通りメリーさんを扱った作品といえます。またこういった創作物のメリーさんといえば元ネタ通り恐ろしい存在だったり普通の女の子だったりチョロインだったりポンコツだったりと幅広く存在します。今回紹介させていただくこちらの作品もなかなか変わった性格をしたメリーさんが登場します。なんと、電話口の向こう側の相手に対して、日本各所の観光スポットを紹介するというDJ風メリーさんという奇抜なキャラクターとなっているのですが・・・この作品のキモはそういったキャラクターの個性ではなく、ひとつの物語としての構成の上手さなのでしょうね。一人の男とDJ風メリーさんの、電話越しのコミカルな会話から始まり、徐々にヒモ解かれていくメリーさんの真意や、別れの挨拶の意味。細かなところに散らばった伏線など、完成度が高い。この作品のタグにも書いてあることなのですが、全文一万字程度の文章量なので直ぐに読み切ることが出来るにも関わらず起承転結がしっかりしており、文章自体も読みやすい印象を受けました。読もうと思えば10分で読み切れるし、もう一度読み返せばなた新しい発見もあるやもしれません。心にそっと寄り添ってくれるような余韻の残る、おすすめの一篇です。▼読む際の注意事項など
推薦:ロスタイマー 評価:★ (参考になった:122/ならなかった:4)
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