推薦作品:ヤンデ練習 原作:オリジナル:現代/恋愛
いわゆる「ヤンデレ」的要素を含んだ恋愛短編集(オリジナル)。作者の「人々氷」氏は本作が処女作とのこと。特徴的なのは各所に見受けられる「丁寧さ」であろうか。例えば文体について述べるならば、(丸括... (全文表示)
いわゆる「ヤンデレ」的要素を含んだ恋愛短編集(オリジナル)。作者の「人々氷」氏は本作が処女作とのこと。特徴的なのは各所に見受けられる「丁寧さ」であろうか。例えば文体について述べるならば、(丸括弧)でのモノローグ、文中での顔文字の使用の様な「ネット小説的表現」が本作には存在しない。心理描写も細やかであり、過不足ない仕上がりである。これらの丁寧さ故か、本作は文章量のわりに読み易い。時間のある時にでも是非ご一読。▼読む際の注意事項など「ヤンデ練習」というタイトルとまえがき、あとがきから察せられるように、本作には「習作」的側面が確認できる。故に、以下のことに留意すべきでろう。*解釈違いナイフを振り回す、唐突に怒声を上げる。そういったステレオタイプ的なヤンデレは本作に登場しないことを記しておく。*更新頻度本作はあくまで不定期投稿である。※「連載中」、かつ「短編集」であり、以上の内容は「片隅:1」までに準ずる。※推薦文が何様目線な文体になってしまったことをここに謝罪する。
推薦:幾田丈司 評価:★ (参考になった:11/ならなかった:1)
推薦作品:俺にしか見えない絵、誰にも見えない彼女 原作:オリジナル:現代/恋愛
『生きている』 ある冬の季節、高校の終業式を終えた軒下寛人は街の至るところで青い絵具で書かれたその文字を見つける。しかもどうやら寛人以外にはこの文字は見えないようなのだ。寛人はなぜ自分だけにこの文字... (全文表示)
『生きている』 ある冬の季節、高校の終業式を終えた軒下寛人は街の至るところで青い絵具で書かれたその文字を見つける。しかもどうやら寛人以外にはこの文字は見えないようなのだ。寛人はなぜ自分だけにこの文字が見えるのかを突き止めるため文字を描いた人物を探し出す事にした。 長い探査の末、寛人は遂に青い線が壁に引かれていく現場に出くわすが、そこには誰の姿もなかった。 あるのは文字がひとりでに浮び上がる非現実的な光景。 唖然としつつ文字の浮かぶ壁に触れる寛人。そんな彼の前に『これ、見えてますか?』の文字が浮かび上がった。 誰にも見えない女子高生の少女と、彼女が描いたものをなぜか見ることができる高校生、軒下寛人。二人が過したオカルティックなクリスマスイブ。 そして、雪空の下、一夜にして描きあげられ、沫雪のように無くなってしまった素晴らしいある絵の話。 心に灯りがともるような結末に優しい気持ちになれます。 現実から非日常へ少しだけ踏み外したミステリアスな話やハッピーエンドが御好きという御方に推したい恋愛短編小説です。▼読む際の注意事項など 存じての通りジャンルはあくまで恋愛であり、ラブコメではありません。ご留意ください。
推薦:ルーピア 評価:★ (参考になった:6/ならなかった:0)
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