推薦作品:卒業式前夜。屋上にて 原作:オリジナル:現代/恋愛
伊坂幸太郎『終末のフール』のような非常に切ない短編小説。世界の消滅という人類平等の絶望を突き付けられた時、身近な“日常”を送る我々がどうやって最期を迎えるのか。青春真っ盛りの学生目線で描かれる絶望の... (全文表示)
伊坂幸太郎『終末のフール』のような非常に切ない短編小説。世界の消滅という人類平等の絶望を突き付けられた時、身近な“日常”を送る我々がどうやって最期を迎えるのか。青春真っ盛りの学生目線で描かれる絶望の中のかすかな希望の思い出。とにかく読後感のさわやかさと切なさを搔っ攫う。▼読む際の注意事項など
推薦:贋作偽筰 評価:★ (参考になった:5/ならなかった:6)
推薦作品:死んだ目をしたTSロリ転生者と妖怪甘やかしロリババア 原作:オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
<<あらすじ>> 異世界TS転生によって絶大なる力を得た主人公が殺生によって己の生を厭(イト)うようになった。一方ではるか昔にも同じく、絶大なる力を持って生まれた妖狐がおり、狐もまたTS娘のように... (全文表示)
<<あらすじ>> 異世界TS転生によって絶大なる力を得た主人公が殺生によって己の生を厭(イト)うようになった。一方ではるか昔にも同じく、絶大なる力を持って生まれた妖狐がおり、狐もまたTS娘のように――それよりも遙かに無惨ではあったが――世を厭うようになっていた。似たような理由からふたりは、自分の命を吹き消してもらうために破滅的に過ごしていき、やがてお互いに戦いを挑み……。<<寸評>> 掌編ながらもとても胸が締め付けられる話だったのじゃ。 雰囲気で語ってみると、全体的に陰鬱とした夜の闇を照らす灯し火を手に入れる、となるのじゃ(?) つまり「少女の姿をした化け物/化け物として生まれてしまった幼な子」であるTS転生者と妖狐のふたり。長く続いている夜に疲れ果てて命を捨てようとしていたが、同属を見つけたことにより自分の存在を薪にくべてこれから先を歩いて行ける標(シルベ)となる炎を灯す。「同属たる少女/化け物/幼な子」がこの夜の闇のなかを歩いて行けるように。
推薦:にょんギツネ 評価:★ (参考になった:6/ならなかった:3)
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