推薦作品:チートな剣とダンジョンへ行こう 原作:オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
迷宮探索を描いた小説は数あれど、本作ほどテンポよく、そして数多くのダンジョンを攻略する作品は少ないだろう。本作は本編12話+後日談短編集26話あり、概ね一話一ダンジョンで話が進む。 その上個々の... (全文表示)
迷宮探索を描いた小説は数あれど、本作ほどテンポよく、そして数多くのダンジョンを攻略する作品は少ないだろう。本作は本編12話+後日談短編集26話あり、概ね一話一ダンジョンで話が進む。 その上個々のダンジョンに特色があり、迷宮探索モノとしてとても完成度が高い。また短くすっきりとまとまっている「本編」と、伏線やシナリオギミックを満載し抜群の読み応えを持つ短編集「蛇足」で一作で二度おいしいのも嬉しいポイントだ。私こういう本編後主人公のお話し大好き!◆本編あらすじ金なし、才能なし、ついでに仲間もいない女冒険者「メル」。『初心者の森』でくすぶり続け、しまいには剣すら失った彼女は、廃剣置き場で喋る剣「シュウ」と出会う。自称「チート」持ちのシュウの力により、数年通った『初心者の森』を一週間でクリアし次々とダンジョンを攻略していくメル。急速すぎる強化、理不尽なチートの数々に戸惑うメル。迷い。葛藤。ソロ冒険者の悲哀。諦めきれぬ夢。一人と一振りは、迷宮の頂点『神々の天蓋』を目指す。◆蛇足あらすじ「そんなこと言ってたっけ?ダンジョンそのものに関係ないことだからな。 覚えるメリットが感じられなかったから聞き流したんだろう」「メル姐さんの言動が屑すぎて、頭がフットーしそうだよぉ!」本編終了後、そこには頭ボウケンシャーと化したメルの姿が!各地のダンジョンと(そのついでに)イベントに顔を突っ込むメルが行く、迷宮狂騒曲!今日も二人はダンジョンへ挑む!▼読む際の注意事項など 一話が比較的長い。本編は短いものの、蛇足は一話三万文字以上ある。読み応えがあって面白いが、ちょっと腰を据えて読む必要があるかもしれない。 また「蛇足」では大筋の謎・伏線は明かされるものの、シュウの意味深長な発言の真意、サブキャラの心情など一部秘された設定が見受けられる。二回読んで初めて気づけるような謎もあり、答えが明示されない場合もあるが確たる設定は存在するようだ。どうしても気になる方は、並行投稿されている「なろう」の感想返信で答え合わせや設定開示がされている場合があるので見てみてほしい。
推薦:wind 評価:★ (参考になった:5/ならなかった:1)
推薦作品:マシン・マジック・マイメモリー 原作:オリジナル:現代/冒険・バトル
今回ご紹介させていくこの作品は"魔法少女"の集まりであるマナフロンティアと、"軍事組織"魔装戦線が同時に存在し、共に人類の敵「脅威(メナス)」に立ち向かうニチ... (全文表示)
今回ご紹介させていくこの作品は"魔法少女"の集まりであるマナフロンティアと、"軍事組織"魔装戦線が同時に存在し、共に人類の敵「脅威(メナス)」に立ち向かうニチアサ的世界観のお話です。各組織のあり方や関係性、メナス自体の設定なども面白いのですが、今回推したいポイントはキャラクター!主人公です。まず3話まで読んで欲しい!と思って推薦を書いています。主人公は針谷という魔装戦線サイドの隊員なのですが、有能ながら何かと板挟みで気苦労の多い人です。その彼の意外な一面が見られるのが第3話!1、2話で丁寧に世界観と組織のあり方を描いてくれるのですが、そこを読むと彼の苦労も浮き彫りになっていることでしょう。そんな針谷さんの楽しみは美味しいものを食べること。頭の中で料理に対する感想を思い浮かべつつ、日々に疲れた有能成人男性が心躍らせて美味しそうにごはんを食べる様子はかなり魅力的です。旨そうな料理描写にお腹もすく。そして料理は一緒に食べる人との縁を繋ぐもの。食事を共にして交流が生まれるシーンは、他がシリアスな分非常に心が和むところです。もう一人推したいキャラ、魔法少女の茜ちゃんもとってもかわいいぞ!という事も併せて読んでいただければと。そんな彼らのキャラクターを踏まえて続きを読んでいくと、物語が一層楽しめると思います。まず3話まで読んで針谷という男を知って欲しい。それに尽きます。プロフェッショナルな仕事人魔装戦線と、強く華やかな魔法少女達との共闘など。見応えのあるシーンも多い作品ですね。加えてこちらの作品は一クール小説杯、という企画参加作品のため、12話(一クール)で完結が約束されてるところも魅力の一つです。この推薦を書いている時点では丁度中間の第6話までが更新済み。毎週日曜23時の更新となっているので、今からニチアサならぬニチヨルをリアタイで追ってみるのも良いかもしれません。ちなみに私のおすすめは3話と5話です。▼読む際の注意事項などパワーバランスとしては魔法少女の方が個人として戦う力が強め。主人公は有能なのですが、最強や無双系を期待してる人向けではないかも、というのが注意点といえば注意点かもしれません。
推薦:丸焼きどらごん 評価:★ (参考になった:7/ならなかった:1)
同原作推薦一覧