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推薦作品:蛍火は円(まどか)に舞う 原作:原作:火ノ丸相撲
少年ジャンプに連載されていた「火ノ丸相撲」と言う弱小高校相撲部が仲間を集めて全国優勝を目指す!これはその後のお話。原作の主人公を始めとした主要なメンバーは引退し、大幅に弱体化した相撲部を原作でも登... (全文表示)
少年ジャンプに連載されていた「火ノ丸相撲」と言う弱小高校相撲部が仲間を集めて全国優勝を目指す!これはその後のお話。原作の主人公を始めとした主要なメンバーは引退し、大幅に弱体化した相撲部を原作でも登場し、優勝メンバーの一人でもある蛍が頑張って相撲部を牽引していく高校部活動青春物語。元々ジャンプとしては珍しくリアル寄りで、能力バトル的な描写が最小限の「火ノ丸相撲」を更にリアルの高校相撲を見ているような描写が非常に魅力的。こんな部活動をしたかったな、あるいはあーこんな感じだったなぁと懐かしさを感じられるかもしれない作品です。作中の取り組みの描写も素晴らしく、相撲ファンはその勝負の一瞬さと熱さ、切なさ、怖さを見事に文章で表現できていると肌で感じ取ることが出来、相撲を知らない方でもイメージしやすいよう丁寧に書かれているので是非一読してみて欲しい。▼読む際の注意事項など主人公側はキャラを総入れ替え状態なので原作を知らなくても問題は無いが、他校のライバルたちや関係性はやはり原作を多少知らないと分かりづらいかも知れない。勿論、原作キャラが登場するたびに簡単な説明も入るので必須ではないがやはり原作を読むと理解度がかなり深くなると思われる。
推薦:Mak 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
推薦作品:ONE DAY 原作:原作:ONE PIECE
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず1... (全文表示)
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の舞台を主軸に、天竜人の息子と海賊王の娘が駆け抜けるIFの作品。ライトノベルの平均文字数5~10万字。この作品は全四話にも関わらず16、7万字という盛り沢山のボリューム。文章力や設定、心情描写の完成度も高く、冗談抜きで出来の良すぎるIFの外伝作品を読んでいる感覚に包まれました。天竜人の血を引いているがため世界の恨み全てを注がれた幼少期を送り今も苦しんでいる主人公と、海賊王の娘だったため明るい笑顔の裏に暗い絶望を抱えるヒロイン。尾田先生ばりの感情と感情のぶつけ合いに精神を抉るような過去話、しかし暗い過去ばかりではなく、それは前を向くために歩き続ける二人の成長に繋がり、物語のカタルシスを助長させています。今作のボスでもある”金獅子のシキ”の描写、口調、海賊であるがための卑怯な性格も原作そのものと言っていいくらい完成されています。おまけに脇役といったキャラの回し方も上手く、主要人物だけでなくサブキャラも物語の一部と言っても過言ではありません。物語の中盤、シキに浚われてしまったノアを素直に助けに来たといえず、理由の建前に忘れものだといって”始まりの町”ローグタウンで買った麦わら帽子をかぶせるシーンは感動しました。そしてシキとの命と鎬を削る戦闘描写、『六式』、『竜爪拳』、『魚人空手』、『覇気』と言った力を無駄なく戦闘に使いこなし、準四皇ともいえる大海賊シキ相手に引けを取らない実力を見せつけます。技の名前のネーミングセンスや、地形や状況相手の技を利用した戦闘、口撃バトル等も完成度が高く、ワンピースの二次創作ではかなりハイレベルな戦闘描写と言えるかもしれません。終盤、主人公ルナが母親を言及するシーンがあり、『あの人』の子供だったのかと気づいたときは泣きそうになりました。物語はここで完結しており読了感も半端なく高いですが、いずれ続きが読めるとなれば真っ先に拝読したいと思っている作品です。▼読む際の注意事項など原作の主要人物が、回想で出てくる革命軍や金獅子海賊団、名前だけ言及されるルフィ以外ほとんど出てきません。とはいえそれが全く気にならないぐらい、主人公とヒロインのキャラクターが、ワンピースの物語の味を損なわせていません。ワンピース特有のちょっとした漫才みたいな掛け合いや小さな伏線も散り散りに隠されています、物語を読み終えたとき『ノア』というヒロインの名前に隠された意味を知り、そうだったのかとひたすら感心しました。読むたび読むたび、隠された伏線を発見できるかもしれません。
推薦:風凪五月 評価:★ (参考になった:14/ならなかった:3)
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