推薦作品:俺にしか見えない絵、誰にも見えない彼女 原作:オリジナル:現代/恋愛
『生きている』 ある冬の季節、高校の終業式を終えた軒下寛人は街の至るところで青い絵具で書かれたその文字を見つける。しかもどうやら寛人以外にはこの文字は見えないようなのだ。寛人はなぜ自分だけにこの文字... (全文表示)
『生きている』 ある冬の季節、高校の終業式を終えた軒下寛人は街の至るところで青い絵具で書かれたその文字を見つける。しかもどうやら寛人以外にはこの文字は見えないようなのだ。寛人はなぜ自分だけにこの文字が見えるのかを突き止めるため文字を描いた人物を探し出す事にした。 長い探査の末、寛人は遂に青い線が壁に引かれていく現場に出くわすが、そこには誰の姿もなかった。 あるのは文字がひとりでに浮び上がる非現実的な光景。 唖然としつつ文字の浮かぶ壁に触れる寛人。そんな彼の前に『これ、見えてますか?』の文字が浮かび上がった。 誰にも見えない女子高生の少女と、彼女が描いたものをなぜか見ることができる高校生、軒下寛人。二人が過したオカルティックなクリスマスイブ。 そして、雪空の下、一夜にして描きあげられ、沫雪のように無くなってしまった素晴らしいある絵の話。 心に灯りがともるような結末に優しい気持ちになれます。 現実から非日常へ少しだけ踏み外したミステリアスな話やハッピーエンドが御好きという御方に推したい恋愛短編小説です。▼読む際の注意事項など 存じての通りジャンルはあくまで恋愛であり、ラブコメではありません。ご留意ください。
推薦:ルーピア 評価:★ (参考になった:6/ならなかった:0)
推薦作品:斯く想う故我在り 原作:オリジナル:現代/冒険・バトル
主人公はヒロインの生き方に憧れ、ヒロインは主人公の生き方に憧れる。それだけ聞くと普通のラブストーリーにでも発展しそうではあるのだが、そうは問屋が卸さないのが柳之助クォリティである。「こんな自分の生... (全文表示)
主人公はヒロインの生き方に憧れ、ヒロインは主人公の生き方に憧れる。それだけ聞くと普通のラブストーリーにでも発展しそうではあるのだが、そうは問屋が卸さないのが柳之助クォリティである。「こんな自分の生き方に、憧れの彼(彼女)が憧れているなんて許せない」そんな理由で主人公とヒロインが本気で殺し合う、それが殺し愛、即ち柳之助クオリティ。基本的に柳之助さんの作品全部に言えることだが、台詞回しが絶妙で、かっこいい。最高のタイミングで、最高にカッコいいことを言ってくれる主人公、ヒロイン、その他で、その度に読者の心は揺さぶられっぱなしである。また日常と非日常の書き分けが綺麗で、上手く切り替えているし、自然に導入されていて、先ほどまでの日常的シーンと、急に起こる非日常のシーンのつなぎに違和感を覚えない。そして何より、設定とキャラが上手くかみ合っていて、キャラクターの魅力を最大限に生かしていると思う。この設定だからこそ、このキャラはこう動く、と言うのが非常にわかりやすい。メインキャラクターだけでなく、敵側の心情描写まであるので、ぽっとでのやられキャラと言うのは居らず、敵味方区別なく感情移入することができる。そしてだからこそ、お互いの想いをぶつけ合う戦闘は最高に盛り上がるのだと思う。
推薦:水代 評価:★ (参考になった:15/ならなかった:4)
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