推薦作品:斯く想う故我在り 原作:オリジナル:現代/冒険・バトル
主人公はヒロインの生き方に憧れ、ヒロインは主人公の生き方に憧れる。それだけ聞くと普通のラブストーリーにでも発展しそうではあるのだが、そうは問屋が卸さないのが柳之助クォリティである。「こんな自分の生... (全文表示)
主人公はヒロインの生き方に憧れ、ヒロインは主人公の生き方に憧れる。それだけ聞くと普通のラブストーリーにでも発展しそうではあるのだが、そうは問屋が卸さないのが柳之助クォリティである。「こんな自分の生き方に、憧れの彼(彼女)が憧れているなんて許せない」そんな理由で主人公とヒロインが本気で殺し合う、それが殺し愛、即ち柳之助クオリティ。基本的に柳之助さんの作品全部に言えることだが、台詞回しが絶妙で、かっこいい。最高のタイミングで、最高にカッコいいことを言ってくれる主人公、ヒロイン、その他で、その度に読者の心は揺さぶられっぱなしである。また日常と非日常の書き分けが綺麗で、上手く切り替えているし、自然に導入されていて、先ほどまでの日常的シーンと、急に起こる非日常のシーンのつなぎに違和感を覚えない。そして何より、設定とキャラが上手くかみ合っていて、キャラクターの魅力を最大限に生かしていると思う。この設定だからこそ、このキャラはこう動く、と言うのが非常にわかりやすい。メインキャラクターだけでなく、敵側の心情描写まであるので、ぽっとでのやられキャラと言うのは居らず、敵味方区別なく感情移入することができる。そしてだからこそ、お互いの想いをぶつけ合う戦闘は最高に盛り上がるのだと思う。
推薦:水代 評価:★ (参考になった:15/ならなかった:4)
推薦作品:赤い果実 原作:オリジナル:現代/日常
「僕は、リストカットが好きだ」一文目からとんでもない発言で始まっていますが、一読の価値ありと自信を持って言える作品でした。作者様は自分語りなんて卑下していますが、これはそんな呼び方で貶めるべ... (全文表示)
「僕は、リストカットが好きだ」一文目からとんでもない発言で始まっていますが、一読の価値ありと自信を持って言える作品でした。作者様は自分語りなんて卑下していますが、これはそんな呼び方で貶めるべきではない話だと思います。世の中にはこんな経験をしている人もいるのだと私たちに分からせてくれる、正当に評価されるべき作品であると私は感じました。少しばかりの時間が空いていて、特に何を読むか考えてもいないというのなら、是非ともこの作品を読んでみるべきです。▼読む際の注意事項など上記の通り、一文目から割とショッキングなことが書かれています。そこまで過激な表現ではないと思いましたが、そういった表現が苦手な方は読むのを控えた方がいいかもしれません。
推薦:聖クン 評価:★ (参考になった:65/ならなかった:4)
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