・PDF ・感想ページへ (0件) ・アクセス解析 ・お気に入りの追加
推薦作品:まる子、戦争にいく。 原作:原作:ちびまる子ちゃん
主人公のまる子の主観で進んでいく。フィリピンでの悲惨な戦いは淡々と描写され、戦争への忌避感を内包しているように感じるのは仕方がないように思える。しかし、この物語を俯瞰してみると印象はガラリと変わる... (全文表示)
主人公のまる子の主観で進んでいく。フィリピンでの悲惨な戦いは淡々と描写され、戦争への忌避感を内包しているように感じるのは仕方がないように思える。しかし、この物語を俯瞰してみると印象はガラリと変わる。本来ありえないはずのちびまる子ちゃんと太平洋戦争を絡めて話を書くという難しい問題をあえて自分に課した一つの課題発表にも思える。原作に敬意を持ちつつ、ただ淡々と経過を描写する文章には作者の感性の模索を感じられた。古い作品だが、作者の他の文章も読んでみたいと感じられる作品だった。▼読む際の注意事項など題名から察せるがこの作品はちびまる子ちゃんという原作を大きく逸脱している。一つの物語として面白いが、間違いなく人を選ぶため、注意したほうがいいと思う。
推薦:吉田松陰 評価:★ (参考になった:14/ならなかった:1)
推薦作品:ガンプラ格闘浪漫 リーオーの門 原作:原作:ガンダムビルドファイターズトライ
ガンダムで濃い目の味付けをされた、本格格闘小説。ガンダムの二次創作としては外道な作品かもしれない。しかし、作者のガンダム愛、そしてプロレス愛を同時に満たす世界は、ここにしかなかった。そのニッチな... (全文表示)
ガンダムで濃い目の味付けをされた、本格格闘小説。ガンダムの二次創作としては外道な作品かもしれない。しかし、作者のガンダム愛、そしてプロレス愛を同時に満たす世界は、ここにしかなかった。そのニッチな趣味を満たすべくこの作品世界を構築する作者は、そのまま格闘技にその人生を捧げ歪な世界で生きていくしかない登場人物達の姿と重なる。豊かな知識に裏付けられたオマージュの文体、パロディとシリアスが交錯する展開。どこまでが本気でどこからがネタなのか、その虚実すらあいまいなこの作品世界は、まさしくプロレスの真骨頂。異種格闘技というファンタジーをエンターテインメントへと昇華するのは、ガンダムという虚構を現実へと転化させるガンプラというガジェットだった。王道のストーリー展開ながら、熱く盛り上げるべきところはがっちり押さえて読ませてくれる、非常に力のある作品です。▼読む際の注意事項など特徴的な文体など、苦手に感じる人はいるかもしれない。
推薦:nanako 評価:★ (参考になった:22/ならなかった:3)
同原作推薦一覧