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推薦作品:蛍火は円(まどか)に舞う 原作:原作:火ノ丸相撲
少年ジャンプに連載されていた「火ノ丸相撲」と言う弱小高校相撲部が仲間を集めて全国優勝を目指す!これはその後のお話。原作の主人公を始めとした主要なメンバーは引退し、大幅に弱体化した相撲部を原作でも登... (全文表示)
少年ジャンプに連載されていた「火ノ丸相撲」と言う弱小高校相撲部が仲間を集めて全国優勝を目指す!これはその後のお話。原作の主人公を始めとした主要なメンバーは引退し、大幅に弱体化した相撲部を原作でも登場し、優勝メンバーの一人でもある蛍が頑張って相撲部を牽引していく高校部活動青春物語。元々ジャンプとしては珍しくリアル寄りで、能力バトル的な描写が最小限の「火ノ丸相撲」を更にリアルの高校相撲を見ているような描写が非常に魅力的。こんな部活動をしたかったな、あるいはあーこんな感じだったなぁと懐かしさを感じられるかもしれない作品です。作中の取り組みの描写も素晴らしく、相撲ファンはその勝負の一瞬さと熱さ、切なさ、怖さを見事に文章で表現できていると肌で感じ取ることが出来、相撲を知らない方でもイメージしやすいよう丁寧に書かれているので是非一読してみて欲しい。▼読む際の注意事項など主人公側はキャラを総入れ替え状態なので原作を知らなくても問題は無いが、他校のライバルたちや関係性はやはり原作を多少知らないと分かりづらいかも知れない。勿論、原作キャラが登場するたびに簡単な説明も入るので必須ではないがやはり原作を読むと理解度がかなり深くなると思われる。
推薦:Mak 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
推薦作品:親子 原作:原作:ダークソウル
不死になり、ロードランへと旅立った大好きな父ジークマイヤー。その父に母が遺した最期の言葉を伝えるという使命を果たすためにロードランへと辿り着いた娘ジークリンデ。道中出会った親切な旅人の助けもあり、無... (全文表示)
不死になり、ロードランへと旅立った大好きな父ジークマイヤー。その父に母が遺した最期の言葉を伝えるという使命を果たすためにロードランへと辿り着いた娘ジークリンデ。道中出会った親切な旅人の助けもあり、無事父と再会し、使命を果たすことが叶った。しかし、それからしばらく後、彼女が灰の湖にて父と再会した時、既に在りし日の優しき父の姿はなく、絶望し正気を失った亡者となっていた。そして、彼女は勇敢な騎士であった父の娘として最後の使命を果たす……。 大らかな性格と英雄にふさわしい勇ましさの二つを持ち合わせた「ダークソウル」における人気キャラクターであるジークマイヤーと、その娘ジークリンデの最終イベントに至る過程を描いた4000字程度の短編作品である。 原作中では主人公がイベントに辿り着く頃には、灰の湖の篝火前で息絶え大の字になったジークマイヤーと、その傍に立ち尽くし悲しみに暮れるジークリンデの姿……という状態であるため、そこに至るまでの過程を想像して書いているのが本作品の特徴だ。実際に原作をプレイしている時はあのジークマイヤーが死んだ、という事実に唖然とさせられた者も多い印象に残るイベントであろう。 題名である「親子」が指す通り、父と娘の親子愛を描いた作品である。原作中ではジークマイヤーとジークリンデの関係についてはあまり深く語られることはないため、二人がどのような親子関係であったかを作者が本作品を通して想像しているのが面白いと感じた。 一方、「もし父が亡者となったのならば娘である自分が責任を持って何度でも殺す」そう固く決意したものの、自身と同じカタリナの鎧を着た父の姿を目にすればその覚悟も揺らぐ。しかし、正気を失った亡者となった父を放っておけば人を襲い傷つける……というジークリンデの葛藤が本文中の描写からも感じ取ることができた。 原作中で武器や防具などのテキスト等からでしか殆ど人物関係というものが語られることがないからこそ自由に物語を想像し、プレイヤー達が生み出していくことができるのだというフロム作品の魅力を教えてくれる作品であるといえる。
推薦:すいか 評価:★ (参考になった:44/ならなかった:7)
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