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推薦作品:グラン・ミラオス迎撃戦記 原作:原作:モンスターハンター
こちらモンスターハンター3系統を原作とした二次創作です。『モンスターハンターの世界観で、ハンターが頑張る物語が読みたい!』『MH既プレイで、クエストを題材にしたストーリーが好き』『(タイトル... (全文表示)
こちらモンスターハンター3系統を原作とした二次創作です。『モンスターハンターの世界観で、ハンターが頑張る物語が読みたい!』『MH既プレイで、クエストを題材にしたストーリーが好き』『(タイトルを見て)いや「あれ」倒すのをどうやって文章にするんです??』 ……というお方々に、是非とも推挙させていただきます一作です。 以下に私が感じました「楽しかった《ここ好き》ポイント等」を簡潔(1400字超)に列挙させて頂きます。・巨大モンスターとのがっつり戦闘 タイトルモンスター「グランミラオス」の到来から狩猟の結末まで描いております。モンハン世界の醍醐味《はながた》のひとつを丁寧かつ迫力ある文章で仕上げてくださっていて、読み応え十分です。また所々で図式などを使った情報の補足もあり、舞台や展開を読み取り易くするための工夫もしてくださっていますね。 ただし「R-15タグ」を付けてくださっております通り、モンスターハンター世界の資料から読み取れるような「シビアなハンター世界」を基準としている部分もあり、物語中には残酷な表現や欠損表現も含まれますので、読み進める際には注意しましょう。・にやりと出来る要素ありあり 扱う武器や冒頭で現れるキャラクター。時にはモンスターの挙動などにも、既プレイヤーが「ああ~」と思えるような要素が散りばめてあり、物語を展開させていきながらも、それらを覗き込んでいる私達を狩猟の臨場感の最中へぐいぐい引き込んでくれます。狩猟の方策などにも表れていますね。やはりそれか!という一体感が心地よい部分です。二次創作を読むからこそ味わえる、嬉しい楽しさのひとつでしょう。 またオマージュ元を踏襲……という訳でもなく……表現を重ねている部分もあり、これらはむしろ「タイトルモンスターを相手取るという事がどれだけ大それた出来事なのか」を強調してくれていたように思います。・登場キャラクターにはファンサービスもありまして、別作の主人公たちのその後が見れるのもポイントです。 地続きの「こころの狭間 少女と竜の物語」。合わせてお読みいただけると、一層お楽しみいただけるかと。・完結しました! 何よりこれでしょう。お疲れさまでしたありがとうございました!! 物語ですから。一気に読んで、読み終えて、見届けて……何がしかの感想を抱ける。これ以上の楽しさはありません。 本編は完結していますが、後々に幾つか過去の回想によるキャラクターの掘り下げも考えているそうなので、これからの楽しみにもなりますね。 以上、推薦でした。 あらあらかしこ。 ―― タンジアの海に、厄い来たれり。 海は黒の焔に染まり煉黒と化し、災異は活発にして延々と止まず。 港に居並ぶ矮躯が精いっぱいに見上げる火は、まるで遥かに遠い星の様。 それでも、諦めるものはいませんでした。正しく、人々は龍に抗うのです。 抗って戦って。傷つき倒れ。立ち上がり、再び倒れ。守りたいと願って。矜持を抱いて。 各々に当たる照明《スポットライト》の角度や色こそ違えど、全てが全て力強いもの。 照明係《わたしたち》は彼を照らします。頁に手《ゆび》を伸ばし、捲り《スクロールし》、目にします。 それはきっと、焦がれ眺めていた誰かのこころにも、ずっとずぅっと焼き付けられるもの。 振り向かなくても、きっと自慢げに笑っています。 語り部の少女は、物騒で厄介で重々しいタイトルのこの物語が、大好きに違いありません。
推薦:生姜 評価:★ (参考になった:7/ならなかった:0)
推薦作品:SAO (シールドアート・オンライン) 原作:原作:ソードアート・オンライン
SAOの二次創作は実に多い。多すぎてどれから読めばいいか迷うほどに多い。なので、読者は取り敢えずキリトが主人公の作品だったり、オリ主がキリトと並行して原作の展開をなぞっていくような作品から入ってい... (全文表示)
SAOの二次創作は実に多い。多すぎてどれから読めばいいか迷うほどに多い。なので、読者は取り敢えずキリトが主人公の作品だったり、オリ主がキリトと並行して原作の展開をなぞっていくような作品から入っていく場合が多いと思う。だがこの作品はそういうのとは一味違う。もちろんそういう層も気軽に読めるよう原作の用語や世界観の解説が分かりやすくされている上で、原作の筋書きからは独立した完全オリジナルの物語が展開されているのだ。そして、何といってもこの作品の一番の特徴は、「原作準拠」を貫き通していること。オリ主たちはキリトと知り合い、冒険の日々を送りながらも、決して原作の展開に依存する事がない。なのにキリトやアスナたちの物語は原作から一切改変されていないのである。だから、オリキャラ達はキリトと一緒にスタバ無双はしない。同じタイミングで結婚したり、二十二層のログハウスでご近所さんになることもない。ALO編なんてキリトの活躍描写はほとんどない。というかそもそもキリトと行動を共にしていない。その代わりにSAOの登場人物はこれでもかというくらいに登場する。アルヴヘイムのプレイヤーたちやレンちゃん達GGO勢、さらにはSAOゲームの世界観まで採用している上に各々に丁寧な紹介と出番を用意しているので、SAOの世界観が好きな方は間違いなく楽しめるだろう。キリト達の軌跡を描く「剣の物語」、ソードアート・オンラインの対極に位置して、対等に独立した「盾の物語」、それがシールドアート・オンラインなのである。物語の内容としては、デスゲーム中に武器縛りをする変人と、デスゲーム中にソードスキル縛りをする剣士の織り成すトンデモ奇譚。何言ってるかわからないと思うけど、こっちも何言ってんのか分からない。元々ギャグの作品として出す予定だったらしくて、今もなんだかんだ言ってギャグっぽい語り口で書かれているんだけど、この作者さんやたら描写が丁寧なうえにシリアスに気合いを入れる癖があるっぽく、ギャグ回にもガチ回の伏線がふんだんに盛り込まれている徹底ぶり。最終的に原作に匹敵するとんでもねぇ事件に、キリト達の裏で巻き込まれていくってのがいつものパターン化してる。だけどそこからの怒涛の展開とグランドフィナーレ感のある圧巻のラストは必見。そしてガチ回化していく前にはちゃっかり前書きにガチ回注意報が出るので、非常に心臓に優しい仕様。いやマジで。とまあいろいろ書いてきたが誰でも気軽に楽しめるうえ、SAOファンも読み応えのある小説です。一読の価値ありかと。▼読む際の注意事項など基本的に原作通りに進みますので、死亡キャラの生存ルート等は現時点ではないようです。また上述したように、オリ主達はキリト達の軌跡に沿うことなく独自の物語を展開します。オリキャラの強さも作者自らキリト以下であるとしていて、無双風味は薄めです。
推薦:黒雫島 評価:★ (参考になった:8/ならなかった:1)
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