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推薦作品:ギースにガンプラ 原作:原作:ガンダムビルドファイターズトライ
▼始めにこの作品はギース様が転生される物語ではありません。▼あらすじガンプラバトルのフィールドに突如現れた「悪夢」…その「悪夢」は大地より烈風を放ち、攻撃を捌き投げ飛ばし、MSを倒してしまった... (全文表示)
▼始めにこの作品はギース様が転生される物語ではありません。▼あらすじガンプラバトルのフィールドに突如現れた「悪夢」…その「悪夢」は大地より烈風を放ち、攻撃を捌き投げ飛ばし、MSを倒してしまった。それを見たある者は呻く。「ガンプラバトル……、じゃねえ!?」これはサウスタウンの帝王をガンプラバトルで再現するという、とち狂った夢を持ってしまった男(32歳)の物語である。▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など「ガンダムビルドファイターズトライ」の本編終了後の世界を舞台として、オリ主が「ガンプラバトル」でSNKの格闘ゲームに登場するキャラクター、サウスタウンの帝王「ギース・ハワード」の再現に挑む物語です。本編完結しております。この作品の面白いところは3つ、1つ目は疑問点に対する説得力です。「なぜ主人公は再現が可能と思ったのか」「技の数々をどう再現するのか」「そもそもMSと混ざって参加して大丈夫なのか」…話が進むにつれ次々と出てくる、疑問に対する解答が見事なんです。双方の作品に存在するネタが組み合わさることで生まれた独自設定には、アニメ本編に採用されてもいいのではと思ってしまうほどの説得力が生まれております。2つ目は作中に出てくる数々の小ネタにあります。ギース・ハワードが絡むSNKの格闘ゲーム作品の大小様々な、ゲームに留まらず漫画版のディープなネタまで飛び出します。そしてガンダム作品に関するネタも負けてはおらず、何かしらでクスリとすること請け合いです。そして3つ目、作品全体の印象として明るく、熱い作品だということです。先に挙げた小ネタが各所に散らばっているためにシリアス風な場面でもどこかしらで笑えて、展開の速さでダレることなく話が進みます。主人公の馬鹿げた夢に邁進する熱さと勢いで、自分はストレスを感じることなく読めました。トライの世界観を知っていて、かつて硬貨や財布片手にゲーセンへ行ったことのある人にはおすすめできる作品だと思います。▼読む際の注意事項など面白い点に挙げた小ネタについて、どちらかと言えばSNK作品の知識が多く問われます。その内容も結構多岐にわたるので、分かりづらいネタも多いかと思います。雰囲気についてもツッコみたくなるシーンがありますが、いずれもやんわり受けとめた方が楽しめます。
推薦:dhuran 評価:★ (参考になった:57/ならなかった:6)
推薦作品:ウーイッグのカテジナ・ルース 原作:原作:機動戦士Vガンダム
Vガンダムの後日談。戦後、登場人物がいかに生きていくのかを描いた作品。短い文章を細かく連ねていく文体であるため、小説としては変わった形です。しかし文章や登場人物のセリフ回しなどは冨野由悠季作品を彷... (全文表示)
Vガンダムの後日談。戦後、登場人物がいかに生きていくのかを描いた作品。短い文章を細かく連ねていく文体であるため、小説としては変わった形です。しかし文章や登場人物のセリフ回しなどは冨野由悠季作品を彷彿とさせるもので、ガンダム小説としての雰囲気は非常に強い。 題名にあるようにカテジナ・ルースを主役に据えた作品で、戦後偶然にも生き残った彼女がいかにして救われるのかを描いている。 そこにあるのは、彼女は救われるべきであるという確固とした作者の意志であり、それは単に一キャラクターとして救われるべきだというのではなく、かの戦争を、そして全ての戦争を生き延びた人は、等しく救われねばならないという作者の信念です。被害者・加害者というのは相対的な立場でしかなく、生き残った者はみんなが戦災を被った者なのだから。 だからこそ、カテジナ・ルースもまた救われなくてはならないのだ。それこそが戦争を終わらせる事の本当の意味なのだと、この作品には描かれている。 そして人が救われるには人の助けが必要なのだと、助ける人もまた救われるのだと、そうして人が人を救っていく事が戦後を生きる事なのだと、静かにそして力強く訴えている。 もしかしたら、これこそがガンダムで描かれるべき世界なのではないか、そんな事さえ考えさせられる作品。▼読む際の注意事項など カテジナさんに対する過度な思い入れのある人には、多分向かないだろう作品。
推薦:nanako 評価:★ (参考になった:9/ならなかった:3)
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