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推薦作品:【完結】人形たちの霊魂戦争 原作:オリジナル:ファンタジー/戦記
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争も... (全文表示)
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争ものでもあり、ヒューマンドラマでもあり、哲学小説でもあり、恋愛を凌駕する究極の恋愛小説でもあり、ギリシャ神話でもある。おまけに萌え要素などもなきにしもあらず。しかし「説明できない」という悩みこそがこの小説のおすすめポイントなのだと、私は気づきました。どの部分が響いたかによって選り分けるジャンルがかわる小説。ストーリーの邪魔することなく、しかしひけらかさない文章力を以て描かれる世界は説得力に溢れ、どこにでも素直に入り込めるので、言い方は悪いですが読者をある意味孤独にします。だからこそ、読者の知識や経験や人間性によって読み取るものが違う。読書家なら読んでみて損はありません。良い意味で読者に委ねられる部分も多いので、読み手として目に自信のあるかたにこそ読んで語っていただきたいと思いました。たくさんの人の感想を読みたくなる小説です。私はバトルものとしてもかなり好きですが、一つ選ぶなら哲学的な部分を推します。ウーティスという人間の過去を知った上で繰り広げられる霊魂という概念と、その在り方について。そして何度も思議された先の答えと、もっと先にある未来について。ネタバレしそうなので詳しくは言えませんが、個人的にはカラマーゾフの兄弟と同じ棚におきたいなと思いました。ちょっと伏せすぎて何言ってるのかわかんないと思いますが、とにかくイチオシです。
推薦:みずたま有華 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
推薦作品:H.L. Noire 原作:原作:ホロライブ
L.ANoireは1947年ロサンゼルスを舞台にした警察官として活躍するゲームで、ホロライブはバーチャルライバーと全くジャンルが違うし、ライバーはいわゆる人間以外の種族も多い。共通点が殆ど無いこの二... (全文表示)
L.ANoireは1947年ロサンゼルスを舞台にした警察官として活躍するゲームで、ホロライブはバーチャルライバーと全くジャンルが違うし、ライバーはいわゆる人間以外の種族も多い。共通点が殆ど無いこの二つをほとんど違和感なくクロス作品に落とし込んでいる。白神フブキと大神ミオ。尾丸ポルカと獅白ぼたんが相棒としてそれぞれ活躍していき、原作の魅力を損なうことなく、かつ良い相棒として描写されておりとても良い。会話のやりとりもジョーク、皮肉等海外らしいやりとりだがそれがより良い雰囲気づくりに貢献している。所々脚注で丁寧に説明があり、また各話でルビがうまく使われており話の没入感を損なわず、かつ良い雰囲気作りをしている。異なる種族であることを活かした描写も多くあり、それが話を盛り上げ、かつ原作との差異点となり原作を知っていても新鮮な気持ちで読むことができる。▼読む際の注意事項など注意事項にもあるが、原作主人公のコールが絡むことは無い、ホロライブのライバーに作中人物が差別的発言をするのでどうしても我慢できない人は注意。また、原作が47年と戦後すぐという珍しい時期を題材にしている。作者さんも丁寧に解説・描写してくれているが独特な文化、空気も多いため想像しにくければ原作の動画を見るなどするとより作品への理解が深まり楽しめると思う。
推薦:にぼし蔵 評価:☆ (参考になった:1/ならなかった:0)
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