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推薦作品:悪ならざる敵 原作:原作:僕のヒーローアカデミア
▼ストーリーについていじめ、虐待、不干渉、見て見ぬふり。現代社会が抱える様々な悪性、それらによって生まれてしまった、悪為らざる敵。『僕のヒーローアカデミア』の世界観が持つ、個性至上主義社会という... (全文表示)
▼ストーリーについていじめ、虐待、不干渉、見て見ぬふり。現代社会が抱える様々な悪性、それらによって生まれてしまった、悪為らざる敵。『僕のヒーローアカデミア』の世界観が持つ、個性至上主義社会という特異な社会の中で、社会の悪性によって生まれてしまった少年少女は、互いに大切な者を得て、それ以外の悉くを切り捨てた。悪は自分たちを傷付けてくる敵であり、正義もまた自分たちを絶望へと突き落とした敵である。既に誰の救いの手も届かず、救済はない。もうその時期は過ぎ去った後なのだ。ただ、2人が求めたのは1つだけ、「自由に」。▼描写、文章について物語は終始、オールマイトを語り手として進行する。即ち、オールマイトの過去の経験であり、既に出来事自体は終わってしまった後の話として語られる。その為、語り手であるオールマイトの視点から知っている、または後に知った、或いはそれらの情報からなる推測でしか語られることはない。なので、物語の主軸となる人物たちの内面や感情などは一切語られることはない。あくまで、『オールマイトから見た』彼らの生い立ち、関係性、意思が語られるのみである。上記した通り、語り手による追憶が主となるため、地の文も他者に対して語るような文章となっている。しかし、主体となる語られる物語の時間軸のみは過去で固定されており、現在の語り手の状況などが語られる途中で文中に表されることは一切ない。▼読む際の注意事項など注意事項なので明記しておくが、この物語における主軸となる人物たちに救いはない。また現実の社会問題である、いじめや虐待なども扱う作品ではあるので、苦手であったり許せないという場合は読まないことを強く薦める。
推薦:クーマン 評価:★ (参考になった:43/ならなかった:6)
推薦作品:白雲朧の妹がヒーローになるまで。 原作:原作:僕のヒーローアカデミア
(君は、”救いようのない悪”を見たことがある?) この問い掛けに、あなたならどのように答えるでしょうか。 この物語の主人公は題名が示す通り、白雲朧の妹です。生まれて間もない頃に兄を亡く... (全文表示)
(君は、”救いようのない悪”を見たことがある?) この問い掛けに、あなたならどのように答えるでしょうか。 この物語の主人公は題名が示す通り、白雲朧の妹です。生まれて間もない頃に兄を亡くし、悲しみに暮れる両親が笑ってくれるようにと、兄の模倣をして十数年の月日を過ごしてきました。 そんな少女は雄英高校に入学し、入学試験で出会った心操人使とともにA組で切磋琢磨していきますが、その最中にさまざまな試練が降り掛かります。兄のコピーキャットではない“自分”とどう向き合うか。兄のようなヒーローになるため、自分の不安定な“個性”とどう向き合うか。そして、ヴィラン連合──黒霧と、どう向き合うか。 少女の置かれた境遇は苦難に満ちたものです。ヒーローとは、ヴィランとは何か。ヴィランとはただ排斥されるべきものなのか。兄への憧憬、親愛の念。ヴィラン被害者の思い。自分はどうありたいのか。どんなヒーローになりたいのか。 数多の葛藤を背負い、苦悩し、足掻きながら戦う少女に、問いが投げ掛けられます。(君は、”救いようのない悪”を見たことがある?) この問い掛けに、少女は、白雲朧の妹はどう答えるのか。 是非とも彼女の出した答えを見届けてほしいと思います。 この物語は主人公である白雲杳さんというキャラクターも魅力的ですが、彼女と出会う人々もまた魅力的に描かれています。 雄英高校入試で出会い、以後互いを叱咤激励し、守り、ともに成長していく心操人使くんをはじめとしたA組のみんな。白雲朧の忘れ形見として、ひとりの小さな生徒として支えてくれる相澤先生やプレゼントマイク。職場体験で向かった鳴羽田でプロヒーローとして活躍しているコーイチ。そうした白の世界に生きている人達ばかりではありません。 黒霧をきっかけに深く関わるようになるヴィラン連合、ジェントルとラブラバ、死穢八斎會、異能解放戦線──そうした黒の世界に生きる人々もまた、杳さんとの関わりを切っ掛けにそれぞれ動き出していきます。 白と黒の狭間で奔走する、小さな灰色の少女。 少女が起こすバタフライエフェクトで、彼らがどう変わっていくのか。そこもこの物語の見所です。▼読む際の注意事項など・女性オリ主がいます。・僕のヒーローアカデミアのスピンオフ作品『ヴィジランテ』とのクロスオーバー要素があります。コーイチやポップといった面々と職場体験で深く関わる描写があります。・残酷な描写もありますが、基本的に文頭に注意書がされています。・オリ主さんと心操くんとの恋愛描写があります。・物語の都合上、オリキャラが複数登場します。オリキャラ登場回には文頭や文末に簡単な人物説明がされています。
推薦:さかなのねごと 評価:★ (参考になった:4/ならなかった:1)
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