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推薦作品:最後の希望 ベテランウマ娘、8年目の地方転戦【完結】 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
7年間のトレセン生活、成人の区切りはとうに過ぎ、どうしてもG1だけは獲れなかった「私」に突き付けられた卒業(おわり)。抗うための武器は2つだけ、同期が全員引退してもまだ走れる足の寿命の長さと、苦闘の... (全文表示)
7年間のトレセン生活、成人の区切りはとうに過ぎ、どうしてもG1だけは獲れなかった「私」に突き付けられた卒業(おわり)。抗うための武器は2つだけ、同期が全員引退してもまだ走れる足の寿命の長さと、苦闘の末に身に着けてしまったダート適正。8年目、地方レース場への移籍。現役と引退のはざまで、なお老兵は立ち続ける――――。 主人公の行く末はもちろん、主人公の後輩たちが描く成長の軌跡にもまた輝きのある名作長編です。舞台設定は原作よりもひどく現実的ですが、主人公(成人済み)をはじめ、登場する大人たちが現実を直視できる性格なので、読んでいて余計な不安を感じさせません。現実というものは、【大人がちゃんと大人として振る舞っている限り】、そう酷いことにはならないものだから。 ▼各話タイトルや各ウマ娘の名前をはじめ、古今東西の映画を元ネタとしている部分が多い作品です。・すべてにおいて元ネタのイメージ通りというわけではなさそうなので、かえってフレーバーに気づかないほうが話に入りやすいかもしれません。・最終章(エピローグ)に元ネタ解説のページはありますが、各ウマ娘の全戦績も出ている完全解説なので、本文完走まで我慢するとフクキタル。
推薦:風祭将太 評価:★ (参考になった:8/ならなかった:0)
推薦作品:ゼルダの外伝 バナナ・リパブリック 原作:原作:ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』本編開始前からスタートする、オリジナル女性主人公もの。主人公のバナーヌはゲームにも登場する悪の組織「イーガ団」の、凄腕だが下っ端の「パシリ」。クールで無表情、で... (全文表示)
『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』本編開始前からスタートする、オリジナル女性主人公もの。主人公のバナーヌはゲームにも登場する悪の組織「イーガ団」の、凄腕だが下っ端の「パシリ」。クールで無表情、でもバナナに目がない彼女が、数々の秘密魔法アイテムと、戦闘経験で磨きぬいたセンスを武器にハイラルの大地を駆け巡る。 原作ゲームの世界観が、ハイラル王国にまつわる歴史学・地政学的な作者独自の考察を加えた形で描写されていて、作品全体にリアリティと重厚な印象を与えている。 またバナーヌの使う「ヘビーブーツ」「疾風のブーメラン」といったアイテムや、作中のちょっとした描写などには「ブレスオブザワイルド」のみならず「時のオカリナ」や「ムジュラの仮面」「スカイウォードソード」といったゼルダ過去作の要素もふんだんに盛り込まれており、ゼルダ好きであれば楽しめること請け合い。 世界観およびバナーヌを取り巻く状況、魔物との死闘などは基本的にシリアスな描かれ方だが、バナーヌの少しとぼけた反応やバナナへの熱い思い、またバナーヌの友人や仲間とのやり取りは、温かでコミカル。総じてメリハリの利いた作風といえる。 ハイラル世界に対する深い考察と女の子同士のキャッキャウフフ(たまに裸体)、そして作者の持つ確かな「ゼルダ愛」に満ちた作品です。▼読む際の注意事項など・主人公は基本的に戦闘経験豊かで、並みの魔物なら相手にならないほどの強さだが、決して「主人公TUEEE」ものではないこと・一話がそれなりの長さなので、「簡単にさらっと読める」作品ではないこと・ゲーム本編主人公のリンクは、登場こそするもののメインでは出てこないので、オリジナル主人公とリンクとの絡みが見たい人は、おそらくもうしばらく作品の展開を待たなければならないこと
推薦:けすた 評価:★ (参考になった:8/ならなかった:1)
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