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推薦作品:死が二人を分かつまで【完結】 原作:原作:ドールズフロントライン
あなたは何のために戦いますか? とある理由でグリフィンを辞めようとしていた指揮官が上官から製造されたばかりで精神や感情もほぼ白紙である戦術人形のAR-15を「人間へ反乱しないよう教育しろ... (全文表示)
あなたは何のために戦いますか? とある理由でグリフィンを辞めようとしていた指揮官が上官から製造されたばかりで精神や感情もほぼ白紙である戦術人形のAR-15を「人間へ反乱しないよう教育しろ」という任務を命じられるというお話。基本的に主人公である『指揮官』と『AR-15』の2人の視点で物語は進みます。 この作品の見どころは、なんと言ってもAR-15と指揮官が生み出す人間ドラマでしょう。 AR-15は指揮官と閉鎖空間のような施設で過ごす中で、喜びや悲しみ…そして愛など、彼女は様々な感情を持っていき、それによって様々な場面で苦悩していきます。 しかし、指揮官も過去の事件で傷を負っており、主人公がヒロインを支えて進む…といった流れではなく、互いに傷付き、傷付け合いながら、彼女は「戦う意味」を、そして指揮官は「過去との決着」をそして互いにそれぞれ「大切なもの」を見つけていきます。 基本的に大筋はAR-15が成長し、苦悩していくお話を主軸に据えられていますが、二人以外にも様々な戦術人形が登場し、各々が「生きる為」、「本物の感情を見つける為」、「大切な人のため」といった『戦う理由』を持ち、彼女たちが現実の厳しさに打ちのめされ、苦悩している姿もAR-15たちの視点を通して伝わり、そういった彼女たちの心情なども含め、登場人物の一人一人に過去やドラマがあり、とても面白い作品です。 また、人間ドラマなどを主に評価した分、全編を通して話が重めです。描かれている心理描写なども素晴らしいからこそ、互いに傷付け合う場面や厳しい現実に打ちのめされる場面などは読んでいるコッチまで辛くなります。それでも尚、最後の展開を含め良い意味で心に残る、そんな作品です。重い展開が多いですが、是非とも最終話まで読んで欲しい。彼女の成長にきっと、感動します。最後にこの作品を、そして彼女の全てを表した本編の一文で、この推薦の締めとさせていただきます。 『ーーー誰かの感情を思い通りにすることなんて出来ない。私のこの想い、愛情は本物だから。どんなものにだって負けはしないんだ。』▼読む際の注意事項など・残虐な描写・独自設定・この作品は作者様の短編である『FAMASのバレンタイン大作戦』や『私と彼女の距離』と繋がりがあるため、読まなくても勿論、読むと更にこの作品を楽しめるでしょう。
推薦:ますく王 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
推薦作品:水先案内録カイジ:ARIA×賭博黙示録カイジ 原作:原作:ARIA
『沼』攻略後、打ち上げの焼肉屋で酔いつぶれたカイジ。気が付けば目の前には石畳の町並み、自分を見つめる金髪の美女(アリシア・フローレンス)と謎の白い生物(アリア社長)。あまりの絵面にこの時点で既に... (全文表示)
『沼』攻略後、打ち上げの焼肉屋で酔いつぶれたカイジ。気が付けば目の前には石畳の町並み、自分を見つめる金髪の美女(アリシア・フローレンス)と謎の白い生物(アリア社長)。あまりの絵面にこの時点で既におなかいっぱいな人も居るかもしれませんが、このSSはカイジのクロスSSにありがちなクロス先の作品がざわ・・ざわ・・な世界観に飲み込まれてギャグになったり殺伐とした雰囲気になったりといった類の作品ではありません。駄目人間カイジがネオ・ヴェネツィアで生活を送るという日常物、しかも短編ネタ作品などでなく長編作品という仮に思いついても誰もやらないような構想を真面目に書いたのがこの作品です。また時系列的に言うとカイジのネオ・ヴェネツィア入りが灯里のARIAカンパニー入社前になっているので今後原作に忠実に物語が進んでいくとしたらジャンル的には再構成物とも考えられるかもしれません。日常物でARIAのクロスと言ってもカイジが浄化されて良い人に成りすぎてもはや別人なんてことも無く、博打以外の事では基本スタイルの要領の悪さや小市民的発想、いい歳をして照れた時や言い出しにくい事がある際のモジモジした動きなどここで見られるカイジは原作における駄目人間カイジのコメディ的側面そのままの姿です。かと言ってARIA勢の善人っぷりもそのままで、穏やかに送られる日常と共にカイジ視点で見たネオ・ヴェネツィアの生活、またはネオ・ヴェネツィアの住人から見たカイジ、お互いの作品に忠実な何気ない描写が合わさって整合性をとっていくたびに高度なシュールさを生み出していくというかなりの怪作です。随所随所で現れるカイジ的解説(CV:立木文彦)もそれを助長していると言えるでしょう。アリシアさんを天使と信奉するカイジ、藍華に往来で声をかけられ気恥ずかしさでシカトを決め込むカイジ、晃の目の鋭さに威圧されて愛想笑いするカイジなどそれぞれの原作に詳しければ詳しいほど妙なマッチングが癖になる極めてユニークなSSを皆様も読んでみてはいかがでしょうか?▼読む際の注意事項など異色のクロスなのでARIAファンの中にはARIAの世界観が汚された、こんなクロス自体許せない!などと思う方も居るかもしれません。そういう方は読まないほうが良いでしょう。
推薦:blackberry 評価:★ (参考になった:97/ならなかった:6)
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