・PDF ・感想ページへ (137件) ・アクセス解析 ・お気に入りの追加
推薦作品:岸辺露伴は『野獣先輩』を語らない 原作:原作:ジョジョの奇妙な冒険
本作はタイトルでコメディと思いきや『岸辺露伴は動かない』路線のミステリーを主軸にした話ジョジョらしい表現やセリフ回しを駆使し、短編1話できれいに話をたたんでいる漫画家である岸辺露伴がひょんなこと... (全文表示)
本作はタイトルでコメディと思いきや『岸辺露伴は動かない』路線のミステリーを主軸にした話ジョジョらしい表現やセリフ回しを駆使し、短編1話できれいに話をたたんでいる漫画家である岸辺露伴がひょんなことから『真夏の夜の淫夢』というネットカルチャーを知り、一見してつまらないと否定しつつも(まるでギアッチョのような)疑問を覚えたことに対して持ち前の好奇心で調べ、次第に『真夏の夜の淫夢』、そしてその中でも象徴的なキャラクターである『野獣先輩』というキャラクターにのめり込んでいくネットでMAD作品や関連動画すら視聴し、漫画の原稿を書く時間以外すべての時間を『淫夢』に費やすほどハマっていく露伴そしてとうとう露伴の漫画にも無意識のうちに『淫夢』の、『野獣先輩』の影響が出始める『野獣先輩』――『彼』はいったい何者なのか▼読む際の注意事項などネタの性質上、淫夢ネタが含まれる
推薦:まっくら 評価:★ (参考になった:49/ならなかった:3)
推薦作品:【完結】人形たちの霊魂戦争 原作:オリジナル:ファンタジー/戦記
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争も... (全文表示)
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争ものでもあり、ヒューマンドラマでもあり、哲学小説でもあり、恋愛を凌駕する究極の恋愛小説でもあり、ギリシャ神話でもある。おまけに萌え要素などもなきにしもあらず。しかし「説明できない」という悩みこそがこの小説のおすすめポイントなのだと、私は気づきました。どの部分が響いたかによって選り分けるジャンルがかわる小説。ストーリーの邪魔することなく、しかしひけらかさない文章力を以て描かれる世界は説得力に溢れ、どこにでも素直に入り込めるので、言い方は悪いですが読者をある意味孤独にします。だからこそ、読者の知識や経験や人間性によって読み取るものが違う。読書家なら読んでみて損はありません。良い意味で読者に委ねられる部分も多いので、読み手として目に自信のあるかたにこそ読んで語っていただきたいと思いました。たくさんの人の感想を読みたくなる小説です。私はバトルものとしてもかなり好きですが、一つ選ぶなら哲学的な部分を推します。ウーティスという人間の過去を知った上で繰り広げられる霊魂という概念と、その在り方について。そして何度も思議された先の答えと、もっと先にある未来について。ネタバレしそうなので詳しくは言えませんが、個人的にはカラマーゾフの兄弟と同じ棚におきたいなと思いました。ちょっと伏せすぎて何言ってるのかわかんないと思いますが、とにかくイチオシです。
推薦:みずたま有華 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
同原作推薦一覧