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推薦作品:斯く想う故我在り 原作:オリジナル:現代/冒険・バトル
主人公はヒロインの生き方に憧れ、ヒロインは主人公の生き方に憧れる。それだけ聞くと普通のラブストーリーにでも発展しそうではあるのだが、そうは問屋が卸さないのが柳之助クォリティである。「こんな自分の生... (全文表示)
主人公はヒロインの生き方に憧れ、ヒロインは主人公の生き方に憧れる。それだけ聞くと普通のラブストーリーにでも発展しそうではあるのだが、そうは問屋が卸さないのが柳之助クォリティである。「こんな自分の生き方に、憧れの彼(彼女)が憧れているなんて許せない」そんな理由で主人公とヒロインが本気で殺し合う、それが殺し愛、即ち柳之助クオリティ。基本的に柳之助さんの作品全部に言えることだが、台詞回しが絶妙で、かっこいい。最高のタイミングで、最高にカッコいいことを言ってくれる主人公、ヒロイン、その他で、その度に読者の心は揺さぶられっぱなしである。また日常と非日常の書き分けが綺麗で、上手く切り替えているし、自然に導入されていて、先ほどまでの日常的シーンと、急に起こる非日常のシーンのつなぎに違和感を覚えない。そして何より、設定とキャラが上手くかみ合っていて、キャラクターの魅力を最大限に生かしていると思う。この設定だからこそ、このキャラはこう動く、と言うのが非常にわかりやすい。メインキャラクターだけでなく、敵側の心情描写まであるので、ぽっとでのやられキャラと言うのは居らず、敵味方区別なく感情移入することができる。そしてだからこそ、お互いの想いをぶつけ合う戦闘は最高に盛り上がるのだと思う。
推薦:水代 評価:★ (参考になった:15/ならなかった:4)
推薦作品:【完結】血錆の騎士とはじめて愛された竜 原作:オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
これはとても陰惨な物語です。 復讐にとりつかれた狂気の騎士イド。不死ゆえに死を望む竜の娘クシー。そんな歪な二人の出会いから始まるダークファンタジーで、とても陰惨な、でも美しい物語です。 二人の... (全文表示)
これはとても陰惨な物語です。 復讐にとりつかれた狂気の騎士イド。不死ゆえに死を望む竜の娘クシー。そんな歪な二人の出会いから始まるダークファンタジーで、とても陰惨な、でも美しい物語です。 二人の旅路は淡々と進み、淡々と人が死に、淡々と街が滅んでいきます。彼ら二人が、そうします。 静かな中にも狂気が滲み出るイドと、徐々に「人らしく」なってしまうクシー。その関係は利害の一致のようで、戦友か主従のようで、あるいは父娘や兄妹、恋人か何かのようで。 確かなのは、お互いにもう離れようもない程に依存しているということ。恋は盲目。愛は呪い。陰惨な破壊と殺戮の中で、二人の歪な絆だけがドロドロと輝いて見えます。 物語は一章が終えたところ。イドの過去に何があったのか、彼の復讐とは。まだ謎だらけですが、破滅だけは約束されたような二人の旅路。それがどのような結末に至るのか、今後も目が離せません。
推薦:甲乙 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
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