ガルパンの辻局長及びその周辺の大人たちにスポットを当てた作品です。
国家公務員と議員たちがメインキャラクターになります。
辻さんが若い頃から話が始まり、大洗高校の優勝までじっくりと話が進みます。
辻...
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ガルパンの辻局長及びその周辺の大人たちにスポットを当てた作品です。
国家公務員と議員たちがメインキャラクターになります。
辻さんが若い頃から話が始まり、大洗高校の優勝までじっくりと話が進みます。
辻局長という一人の公務員がなぜ執拗に大洗廃校を狙うようになったのかの過程と裏事情を書いていて、ガルパン本編の妄想裏設定としてはよく考えられているのではないでしょうか。
あんこうさんチームをはじめ、ガルパン本編の主要メンバーの登場は皆無ですが、私は逆に潔いと感じました。
ウケ狙いではなく戦車道や学園艦が行政とどう絡むかを丁寧に描いていて好感が持てます。
硬派なストーリー物として読みごたえはあると思います。

読み終えて、辻さんは辻さんで大変だったんだなぁと思いました。


▼読む際の注意事項など

ガルパンの女の子たちはほとんど登場しないので、そこを期待して読むとがっかりすると思います。

物語はあんこうチームの通信手、武部沙織の欠席から始まる。
理由は家庭の事情だとか。
そんなこともあるよね、風邪じゃないらしいし、心配することもないか。いないならしょうがない。
特に深刻になる様子もな...
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物語はあんこうチームの通信手、武部沙織の欠席から始まる。
理由は家庭の事情だとか。
そんなこともあるよね、風邪じゃないらしいし、心配することもないか。いないならしょうがない。
特に深刻になる様子もなく話は進んでいくのだが……
やれ腕章がなくなった、帽子がない、眼帯がない、割引券がない、窓ガラスが割れた、ウサギがいなくなった、誰それがいなくなった、戦車がなくなった（！）
小さなトラブルが少しずつ重なって、謎が大きくなっていく。
果たして真相はいったい……！？

大雑把に言えばそんな話が、コミカルに進んでいく。
武部沙織の不在に特殊な愛され系要素を期待しているなら、肩透かしに遭うだろう。
大洗女子の戦車道部に、もしかしたらこんな一コマがあったかもしれないと感じられたなら幸いである。
軽い調子で流される何気ないセリフや動作に、味がある。


オリ主を始めとしたオリキャラ、恋愛要素、あるいは女性キャラメインのアニメにありがちな同性愛要素。
クロスオーバーに、大規模な設定改変キャラ改変。
ここ最近の二次創作ではよく見かける作風である。
それが悪いと言っているわけではない。
数ある推薦作品の傾向からもわかるように、その中でも面白い作品はたくさんある。
ただ、そういう味付けをしなくても面白い作品もあるんだよ、と感じ入る事ができたので、筆を執った。
たまにはこういうのもいいよね。


▼読む際の注意事項など
状態が連載中のままになっているけれど、完結している。
原作であまり描写のないキャラクターも登場するので、イメージに合わないことはあるかもしれない。
登場キャラが多く、くるくると頻繁に場面転換するので戸惑うこともあるかもしれない。
公式サイトを開いてこんなやついたな、と思い出すのも一興である。
また、作風の都合上、原作未視聴だとイメージが湧きづらいだろう。
好みに合わなかったなら、ごめんなさい。きみもスコップを片手に掘ろう！